「マイ・ベスト・ワン。それぞれの愛の行く末に胸を打たれる」さらば、わが愛 覇王別姫 みえりさんの映画レビュー(感想・評価)
マイ・ベスト・ワン。それぞれの愛の行く末に胸を打たれる
マイ・ベスト・ワンの映画が、製作から30周年、レスリー・チャンの没後20年ということで4K版が公開、となったら観に行くしかない。
4Kはそこまで鮮やかという印象ではなかったですが、109シネマズプレミアム新宿で鑑賞したこともあり、音響が美しく、銅鑼の音が響いたときには感動で鳥肌が立ちました。
幼少期の頃から折檻が当たり前の厳しい稽古を重ね、京劇の大スターとなって、もはや演じることでしか生きられない程蝶衣と段小樓。
そこに襲いかかる第二次世界大戦、文化大革命と近代中国の大きな歴史のうねりの中で翻弄される主人公たちの生き様と、それぞれの愛の行く末、人間の強さと弱さに胸を打たれます。
蝶衣のレスリー・チャンが妖艶で儚げで、とにかく美しい。何かが憑依しているような、神がかったような演技。
何度見ても素晴らしい映画。映画館で観ることができて本当に良かった。
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