「レスリー・チャンの美しさに惹かれ、まさに歴史に翻弄される」さらば、わが愛 覇王別姫 ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
レスリー・チャンの美しさに惹かれ、まさに歴史に翻弄される
タイトルから、ラストエンペラーのような壮大な話かと思っていたが、時代に翻弄される部分は共通してはいるものの、より個人に注目があたった作品であった。
なによりレスリー・チャンが魅力的である。劇中の人々がみな惹かれるように、観客もその姿に釘付けになる。
役者は私生活との区別がつかなくなると言うし、レスリー・チャンも自死を選んでしまったが、その構造が作品にも表れている。だからこそ作中の京劇も魅力的にうつっているし、この映画も目が離せない。
映画、表現というものを改めて考えさせられる作品である。
また、京劇というものをよく知らなかったが、その魅力と中国の近現代史における扱いを身近に感じることができた。
2023年劇場鑑賞85本目
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