「とてもよかった」さらば青春の光 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
とてもよかった
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大昔レンタルビデオで見て2回目、主人公がへなちょこ野郎で、徒党を組んで暴れる様子に反吐が出そう。会社を辞めたのにスーツにネクタイという堅苦しいファッションを好むところが全く理解できない。だったら真面目に硬い仕事すればいいのにと思うのだが、たぶん違うのだろう。
とにかく、へなちょこがイキっている様子が腹立たしく、暴動の場面はすごい、などと考えて見ているうちに、主人公の彼を否定することは自分を否定することであるような気持ちになって、自分の恥ずかしい部分を見せられているような気がしてくる。あほみたいにバックミラーをつけたベスパ、自慢のスーツ、彼にはそれしかなく、青春映画ではパーティの場面では必ず主人公が悲惨な目に合うのが定石なのだが、この映画では活き活きと楽しそうにしているパリピで、自分とは全く違うのだけど、そんなパリピの中身の無さ、パーティや仲間といる時だけがすべてといったような悲しさは感じる。
スティングが警察に殴り掛かっている暴動シーンは、ポリスがポリスを殴っているというギャグなのだろうか。そんなスティングがホテルでコマコマと働いていて、主人公と同様に打たれる。
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