「時計じかけのオレンジに似てた」さらば青春の光 ツネミさんの映画レビュー(感想・評価)
時計じかけのオレンジに似てた
・モッズのパーカーとベスパのミラーを沢山つける改造のセンスに比べてロックの中型か大型くらいのバイクと革ジャンの対立だったら、ロックの方が勝ってるように見えてしょうがなかった。でも、イギリスとアメリカの対立でもあったのかな。ベスパの改造の感じは良かった。
・映像の感じから時計じかけオレンジが後かと思ってたら、さらば青春の光の方が7年も後で驚いた。そう思うと、時計じかけのオレンジのSF感、凄まじいと痛感した。
・もしかしたら、20歳ごろ見たら全然ちがう感想を持った気もするけど、ジミーには感情移入できず、若者が騒いでいる映画といった感じだった。
・モッズとロックが対立していたけど、特に致命傷を与えるとかでもなく、バイクを蹴るとか何かゆるい対立に見えたけど、後半、集団暴行事件になったり一体何があったんだと思った。
・前半は薬を飲んで騒ぐための奔走、ステフと付き合うには?で、後半のモッズの集会でジミーが逮捕された後の皆の凄まじい冷たさが面白かった。勘当されて自暴自棄になって恋人と思ってたステフが、仲間に取られたり、モッズの仲間たちとはもめて孤立したり衝動的に仕事を辞めたといったら、大人になれとモッズの仲間たちに諭されたり、自慢のバイクが大破したりという強烈に惨めな事が雪崩のように起きて凄かった。前半パートもそんな幸せそうでもなかったので、悲惨さが際立った。
・モッズの憧れの男がホテルのベルボーイだった事に激怒したジミーの気持ちが全くわからなかった。結局、お前もあいつらと同じか!って事だと思うけど。そのあと、どうやって鍵を?と思いつつ、バイクで疾走後、崖からバイクだけ落としたけど、ジミーはどうなったのだろう。
・ジミーのような奴が何で皆から慕われてるのかが物凄い不思議だった。