「観終えるとわかる邦題の秀逸さ。」さらば青春の光 ゆめさんの映画レビュー(感想・評価)
観終えるとわかる邦題の秀逸さ。
クリックして本文を読む
デジタルリマスター版上映にて鑑賞。
終盤に向けすべて(友人、好きな女の子、家族、スクーター)を失っていくジミーくんに、この作品のラストはどうなるのかしら…と固唾を飲んで観ていたが、切なさとほろ苦さと希望が入り混じる粋なラストシーンだった。
運転者不在で崖から墜落し、壊れたスクーター。
あれはジミーくんの青春と、大人になることを拒否していた彼自身なのね。
邦題の切ない響きがここでようやく効いてくる。
中盤くらいまでは「フラストレーションと暴動はいかにも若者らしいとはいえ、ジミーもモッズの若者たちも本当にどうしようもない奴らだな!」って思ってたんだけど、すべてはラストのスクーターが壊れる(=ジミーのモラトリアムの終焉)に繋げるためだったのね、とわかる。
劇中音楽のUKロックが良いなーと思ってたんだけどザ・フーだったのね!(そういえばジミーくんの部屋にもポスター貼ってあった。)
あと「モッズ」ってスタイルのことだったのか、と本作を観て知った。モッズコートは彼らの象徴的ファッションだったのね。
コメントする