「フィクションの面白さ」カミュなんて知らない yanpakenさんの映画レビュー(感想・評価)
フィクションの面白さ
映画はフィクションであって、ノンフィクションを追及することなんて無駄だということを実践したのではないかと思わせるほど、見るものを唖然とさせる。神話はフィクションかどうかなど問えないが、この映画を見て、フィクションかどうか、問う意味はないように思う。
「ゴッド・スピード・ユー」こそ最高の映画だと思っている私は、少なくとも初期は、この監督はノンフィクションにフィクションの未来を賭けていたように思う。それをあきらめた結果の境地、という感じの映画なので、ナンバー1は無理だと思うし、監督も望んでいないと思う。
しかし、面白いのである。その面白さはフィクションがノンフィクションに化ける面白さである。この迫真性はプロットに基づく。フィクションが神話化=メタ化する過程。
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