劇場公開日 2010年9月25日

「アクション・シーンは面白いが、ドラマ背景が微妙」サブウェイ たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5アクション・シーンは面白いが、ドラマ背景が微妙

2022年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

リュック・ベッソン監督の初期作品。
タイトル通り、地下鉄の車内、ホーム、エスカレーター、更に地下鉄をとりまく地下に広がる通路などを舞台にしたアンダーグラウンドで繰り広げられる映画。

冒頭はカーチェイスで始まって迫力あるアクション映画っぽかったが、カーチェイスで逃げた男が地下に潜入してから地下を舞台にした追跡劇となっていく。
タキシード姿の金髪男フレッド(クリストファー・ランバート)がスタイリッシュで、彼が光る電灯を持つ場面は宣伝素材でも見られる名場面。

フレッドが「書類を渡すから大金持って来い」と電話してやって来たのは、人妻エレナ(イザベル・アジャーニ)。
ここで、「書類って何の書類か分からない…」、「フレッドとエレナはどういう関係なのかも分からない…」というあたりは、最初は「ヒッチコックのマクガフィンみたいなものなのか?」と思ったが、書類不明は良いだろうが、二人の関係不明はわけが分からず微妙。
「エレナの家のパーティで、フレッドが金庫を爆破した」というのはエレナの発言でわかるのだが、これは後半への伏線かも…。

更に、エレナの夫の手下らしき男達にフレッドは追われて、フレッドは警察にも追われるのだが、フレッドはローラースケート男や怪力ビルといった男たちと繋がり始めて、逃亡しながら大金強奪などを計画して……といったドラマになっていく。

ところどころで楽器演奏する男たちが描かれるが、ベース演奏はいい音出している。
ジャン・レノもチョイ役で出演していて、ドラム・スティックをいつも持っているドラマー役でドラムス演奏シーンもあるが、ホントに演奏しているかは不明。

アクション・シーンは面白いし、そのカメラワークも素晴らしいのだが、如何せんドラマ展開の背景が不明確なのは致命的で、「なぜ???」が残る映画であった。

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たいちぃ