ブロークバック・マウンテンのレビュー・感想・評価
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運命の相手
男同士の永遠の愛。
同性愛の映画にそんなに拒絶反応ないので観ましたがある意味生々しいかも。
けっこうガタイのいいオトコ二人がくんづほぐれつなのでダンプの正面衝突をイメージしてしまってごめんなさい、吹きそうになってしまった…。
異性であってもそうそうめぐり合えないほどの相手に、同性でめぐり合ってしまったら。
うーん。やっぱりこんなふうになってしまうかもしれない。
離れたって忘れられないとわかっているのだから。
タイトルにもなってる山々の景観や自然はキレイです。そんななかで過ごす仕事があるということも初めて知りました。
その点だけでも試しに見てみる価値はあると思います。
最高で最愛の親友との20年の軌跡
評価が高い作品と言うことで鑑賞。名前は聞いたことあるんですけど、全く事前知識はありませんでした。タイトルもただの山の名前だから、内容は全く想像つきませんね。
結論ですが、めちゃくちゃ面白かった!!
同性愛描写が出てきたのは面食らいましたが、そこが本作の肝でもあり、ラストに繋がる感動を生みますね。たまたまブロークバック・マウンテンで出会った二人の男が、最愛の親友として長い時を過ごす描写がとにかく美しくて、でも彼らを取り巻く社会情勢や家族環境はとても窮屈で…。
同性愛を描いた映画ではありますが、どちらかと言えば男同士の切れない友情を描いた作品のようにも思えます。本当に奥深い映画でした。素晴らしかった。
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ワイオミング州のブロークバック・マウンテンで、羊の放牧をするために季節限定で雇われたイニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)。厳しい冬山で生活していくうちに、二人の間には密かな愛が芽生え始めた。放牧の仕事が終わってからお互い結婚して家庭を持つが、その後も年に数回会って愛を育んでいた。
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公開当初、本作は「ゲイ・カウボーイ・ムービー」と揶揄されていたらしいですが、次第に内容が高く評価されるようになり、アメリカ国内外で記録的な興行収入を叩き出し、様々な世界的な賞も受賞しました。それだけ、作品としてのクオリティは素晴らしいものです。
本作の魅力は語りつくせませんが、ストーリーや撮影や役者陣の演技などなど、どこをとっても素晴らしいです。
ストーリーは二人の男の愛を20年という長いスパンで描くことと、20年の間に彼らを取り巻く環境が変わってしまったことですれ違いが生じていく様子を描いており、これが本当に素晴らしいですね。同性愛描写はありますが、これは異性間でも起こりえますし、恋愛関係でなくて友人関係でも似たようなことは起こりえます。そういう人間関係での普遍的な部分に落とし込んで鑑賞することもできるようになっていると私は感じました。
映像に関しては、とにかく序盤のブロークバック・マウンテンの自然描写が素晴らしい。実際の撮影はカナディアン・ロッキーで行われたらしいですが、あまりの自然の美しさと荘厳さに息を飲みます。遥か彼方までそびえる山々の映像を観ていると、自分の距離感が狂っていくのを感じます。アメリカのスケールのデカさを目の当たりにしました。
そして、映画好きとして語っておきたいのは役者の凄さですね。
本作のイニスを演じたヒース・レジャーは、後にアメリカでタイタニックに次ぐ全米2位の興行収入を叩き出すこととなるクリストファー・ノーラン監督の大傑作『ダークナイト』でジョーカーを演じた俳優です。『ダークナイト』の公開を待たずして薬物中毒により28歳の若さでこの世を去った彼が世界的に名が知れ渡るきっかけになった作品が、この『ブロークバック・マウンテン』なのです。
本作の撮影当時は20代前半であった彼が、わずかなメイクと表情筋の使い方と話し方だけで、20代から40代までのイニスを演じきった凄さは実際映画を鑑賞した方には伝わったと思います。ここまで素晴らしい役者さんが28歳という若さで亡くなってしまったのは本当に残念でなりません。『ダークナイト』のレビューでも同じことを書いていますが、できることなら彼の演技をもっと見ていたかったです。
相方であるジャックを演じたジェイク・ギレンホールも、数々の世界的な映画賞を受賞しており、現在進行形で第一線でバリバリ活躍している俳優さんです。ヒース・レジャーの演技に全く引けを取らない彼の演技も本当に見事で、ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールの二人が主演を務めたからこそ本作がここまでの大傑作になったと言っても過言ではないでしょう。
多くの人に観てほしい、本当に素晴らしい映画でした。オススメです!!
世間から白眼視される愛を長期間貫き通した二人の恋愛の喜び悲しみと美しさ醜さ
アン・リー監督による2005年公開の米国映画。原作がE・アニー・ブルーの同名短編小説。脚色がラリー・マクマートリー(愛と追憶の日々原作者、製作総指揮も兼任)とダイアナ・オサナ。主演がヒース・レジャーとジェイク・ジレンホール。他、アン・ハサウエイ、ミシェル・ウイリアムズが出演。
恥ずかしながらバットマンのジョーカー役ヒース・レジャーの主演映画という情報のみで視聴して、内容にビックリ。正直、落ち着かない気持ちの悪さもあったが、何処か妙に引っかかるところも有り、2回見ることに。
成る程冷静に見ると、とても良く出来た映画である。ヒースのシャツを山に忘れてきたとのセリフが、後のジェイク宅での意外なかたちでの発見、更に最後にしっかりと生きて来るのが何とも上手い。そして年月を超える二人の純愛を感じさせられた。そもそも最初から、サイドミラーでヒースをジッと見つめるジェイクの姿も意味深。テントの中のいきなりの出来事は最初驚かされ、2度目も見たくないものを見せられた気分。とは言え、その後日2人で戯れ合う姿は、眩しい美しさが有る映像とも思えた。
ヒース・レジャーの妻ミシャル・ウイリアムズが、二人の熱い口づけシーンを目撃してしまったショックと悲しさには、思わず共感してしまった。彼女、なかなかの好演であった。彼女とのベッドシーンもヒースの嗜好を暗示なのか。実生活でも彼女、ヒースの子供産んだ後、映画の展開に似て婚約解消ということらしいのには驚かされた。
アン・ハサウエイはジェイクの妻役で、1982生まれだからこの時は22〜23歳か。会ったその日に車の中で胸も露わにいたすのが何とも魅力的。また、彼女の実父にジェイクが楯突いたシーンの彼女の反応も、チャーミングで可愛いらしかった。
ヒース・レジャーの演技はやはり流石。特に娘の結婚式に出席することを告げるシーンは、ジェイク一への盲目的恋情で家庭をぶち壊してきた人間がようやく親らしさを見せて、少し嬉しく思えた。
まあ、個人的には好みではなく感動にこそ結びつきにくいが、困難な愛を描くのが難しい時代の中、世間から白眼視される愛を長期間貫き通した二人の恋愛の喜び悲しみと美しさ醜さをしっかりと描き出した映画であった。
【”忘れ難き、ブロークバックの羊追いと、契りの日々”美しきブロークバックの自然と、若き名優たちの姿が印象的な作品。随所で流れるアコースティックミュージックの音色も作品の趣を高めている作品でもある。】
ー 1963年、イニス(故、ヒース・レジャー)と、ジャック(ジェイク・ギレンホール)は、雇われ羊追いとして、一夏をブロークバックの山々で過ごす。
豊かなだが、厳しき自然の中、二人は徐々に打ち解け、家族の話をし、嵐の晩、テントでイニスはジャックの求めに応じる・・。ー
◆感想<Caution !内容に触れています。>
・彼らの行為は世間からは認められない年代が舞台。
元々、ゲイ気質のあったジャックと、幼き頃、父親のゲイのカウボーイに行った非道な行為を見た、イニスは性的嗜好が違っている。
だが、誰もいない、二人しかいない大自然が、彼らを奔放にさせたのだろう。
・一度は別れた二人は、夫々、家庭を持つ。
イニスは、婚約者のアルマ(ミシェル・ウィリアムズ:ご存じの通り、今作で出会ったヒース・レジャーと婚約し、娘をもうけている。)と結婚し、二人の娘の父親に。
ジャックも、ロデオ大会で知り合ったラリーン(アン・ハサウェイ)と結婚する。但し、彼は金持ちのラリーンの父親とは、長年そりが合わない・・。
- 時代的に、二人はノーマルな生活を送る事を決意したのだ。
だが、ある日、4年ぶりにイニスの元にジャックがやって来て・・。
建物の陰で激しく口づけを交わす二人の姿を見てしまったアルマの驚愕の表情。
演技派女優、ミシェル・ウィリアムズのこの後の演技には魅入られる。
愛する夫が、まさかの同性愛者だったことに苦悩する姿。-
・アルマは、イニスが自分より、ジャックを愛していると知り、性交を拒否し、離婚。
その後、彼女がイニスに詰め寄る時の言葉が印象的である。
”貴方は、いつも彼と魚釣りに行っていた。けれど、一度も魚を持ち帰らなかった・・。”
・ジャックも、家庭を持つも、満たされない生活を送っている。メキシコに行って、男漁りをしたり、そりの合わない尊大な態度を取るラリーンの父親に対する怒り。
- ここは、分かり易く、理解できる。保守的なラリーンの父親は、ジャックとは合わないよな。-
・ある日、イニスがジャックに出したハガキが”本人死亡”のサインと共に、送り返されてくる。
驚いたイニスに、冷静な態度でアルマは”タイヤが破裂して事故死した・・”と述べるが、画面上ででは、ジャックが3人の男から激しい暴行を受けているシーンが映される。
ー 彼は、殺されたのだろう・・。ラリーンの父親に。ー
・ジャックは、イニスに何度も”一所に農場を持とう”と誘っていた。イニスが、ジャックの両親を訪ねるシーンも印象的である。
父親は、ジャックの性癖を知っていたようであるが、母親はジャックの部屋を見てくれ、とイニスに話しかける。
飾り気のない部屋のクローゼットの掛かっていた、昔、ブロークバックマウンテンに置き忘れたと思っていたイニスの上着とその上に掛けられていたジャックがイニスに殴られた血の付いたシャツ。
- 名シーンだと思う。ジャックのイニスへの深い想いが一発で分かるからだ。イニスが愛おし気に、ジャックのシャツの残り香を嗅ぐ姿・・。ー
<人が人を深く愛するという事を、雄大な自然の風景を背景に描き出した前半と、市井の人として普通人として生きようとする二人の苦悩する姿の後半の対比も効果的に、見事に描き出した作品。
それにしても、ジェイク・ギレンホールもミシェル・ウィリアムズもアン・ハサウェイも今や、ハリウッドを代表するスターである。
後半の、哀愁を帯びたイニスを演じるヒース・レジャーの姿を見ると、彼の早逝が、残念でならない想いを抱いた作品でもある。>
切なすぎるラブストーリー
美しい山の自然の中で愛し合うようになる若いカウボーイの二人。
山では自分自身でいられたが、山を下りたら現実が待っていた。
ジャック(ジェイクギレンホール)の色気もすごいし、イニスのどうにもならない苦悩感もすごい。
愛してしまった人がたまたまこの人だったんだと。
二人の妻も苦しいわね。出る幕ないわな。
最後の出会いの後、ジャックは、イニスを解放してあげたんだろう。愛しているから。号泣。
でも、最高のラブストーリーを見た。
ブロークバック・マウンテン-永遠に
主演のヒース・レジャー(イニス)とジェイク・ギレンホール(ジャック)が、雄大な自然の中で育まれていく二人の関係、それぞれが人生を歩む中、互いへの想いを高めて行くという難しい役どころを、魅力的に丁寧に演じていた。
イニスの妻アルマを演じたミシェル・ウィリアムズの感情豊かな演技が見事。
ロデオ・クイーンのラリーンを、アン・ハサウェイが美しくキュートに演じていた。(あるシーンにドキッ👀でした)
内に抱えた深雑な想い、感情の昂ぶり、愛する妻や家族への想い、本気で人を愛する苦しみと厳しさを巧みに描いていた。
ーもう会えないと思った
-俺を楽にしてくれ
BS-12を録画にて観賞
男らしさを押し付けるのはもうやめよう
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ブロークバック・マウンテンで羊を見張る仕事を一緒にした2人が一時恋に落ちて、その後20年に渡る2人の人生を描く話。
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男らしさを当たり前のように親に教えられて育つと、自分が男らしくない時にイニスのように大きな壁にぶち当たって、余計に男らしい態度をとろうとして、有害な男らしさを剥き出しにしていくという悪循環。
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その反面、ジャックの方は同性を好きな自分を受け入れ割と柔軟に生きていたのではと思った。
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一回見てからもう一度最初のブロークバック・マウンテンでの2人を見ると良い気がする。初めて見た時、ロデオの話とかしてて訳分からんうちに2人がおっぱじめ始めたからな。
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『映画音響の世界』で、風の音に意味を持たせたって紹介されてたんだけど全く聞いてなかった。これはもっかい見ないと。
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イニス役の人なんか見た事あるなと思ってたらダークナイトのジョーカーの人でしたか。
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イニスの性格は狙ったもの?
同性愛への差別やその人たちに対しての残虐行為
それを黙認する社会の異常さ時代背景
描いてるのは恋愛よりもこっちな気がしました
それで違和感だったのがイニスの性格
ジャックがイニスにも家族にも愛情深い人だったから
余計に比べてしまう、、
イニスが家族を大切にできる、
いや出来なくても人としての心があれば。
ジャックが好きでたまらない、
それはもう仕方ないと思う。
自暴自棄か知らないけど
奥さんへのあの態度は冷酷すぎる
人のこころ、人生をなんだと思ってるのか、、
もしジャックがイニスのそんな一面を見たら冷めるのでは、、性別云々より、人として好きになれない
イニスをいつでも思ってるジャックが切ないし
2人の経済状況の違いが更に事情をこじらせるし
ラストが辛いけど自然の景色はいつも綺麗で
でも奥さんを思うとあまりに酷い、、
いい作品だったのでキャラクターへの
違和感があって残念だった、なぜ
イニスがもう少し優しい人だったら
すごく好きな《恋愛映画》でした
単なる恋愛映画にしてほしくなくて
2人の背景に焦点を当てたかったから
あえて感情移入できないキャラクターにしてたのなら
え、あ、やられました、、ってなります。
もしかしてそっちでした?
同性愛...なのか?
この作品で描かれる同性愛は本来の同性愛とちょっと違うと思う
普通に考え同性愛者は同性愛だけで終わる訳だから
この二人は異性愛者でもあり、同性愛者でもあるいわゆる『バイ』の人なんだろう
これは脚本を面白くする為におそらくそうなったもので
普通の同性愛者は異論を唱える人がいておかしくない
物語は羊の放牧の仕事で出会ったカウボーイだが
ちょっとしたきっかけで同性愛に陥る二人
翌年からは仕事も離れ離れになり
お互いの事を忘れられずに居ながらも女性と結婚し人生を歩み始める
しかし会うことをやめられずそれをきっかけに一方の家庭は崩壊してしまうし
順調だったもう一方も突然の死を迎えてしまう
これが結婚しても好きだった女性と会っているとかいう話だったら
普通の恋愛の物語になるよね
異性愛に同性愛も組み合わせて複雑な心情を描いていると思う
今でこそLGBTが取り上げられ、立場は良くなってきたけれど
この映画が公開された頃はそうじゃなかったからセンセーションでもあったのかもなぁ
今は普通にLGBTについて日常的に取り上げる監督さんも出てきたけど
こうゆう映画の成功が足掛かりを作ったのかもね
切ない
ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホール主演。
マイプライベートアイダホで、キアヌ・リーブスとリバーフェニックスが主演し、繊細な役をリバーがやっていたように、今作は繊細な役をヒースがしていた。2人とも亡くなっていることを考えるととても悲しい。
ヒースの奥さんのミッシェルの役が1番可哀想。演技力が凄かった。現実でもこの2人は1度結婚している。
ジェイクはラブ&ドラッグでアン・ハサウェイと恋人役だったが、今作でも恋人、夫婦役だった。お似合い。
BLだから切ない、綺麗な感じになっているが、性別が違えばただの浮気の映画。低評価の人がいるのもわかる。
主演はレオナルドディカプリオやマットデイモン、ブラッドピットなどの当時から有名な人のオファーを出していたが、誰も引き受けたがらなかったらしい。
主人公はおそらく娘たちに自分がバイセクシャルであるということが知られていたが、娘の一人は変わらずに接してくれていた。また、二人を雇っていた主人は、二人を追い出したがそれについて黙認してくれた。
あの時代でも容認してくれる人がいることに驚いた。
あぁ、言葉にできない。胸がくるしい。 大自然が美しくて、人の心もき...
あぁ、言葉にできない。胸がくるしい。
大自然が美しくて、人の心もきれいで。
最後のほうにあった、シャツのシーンはあぁ〜…!!!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)ってなりました。
一番愛する人と愛し合うことが罪だったなら
よくある恋愛映画のように出会ってすぐにベッドに直行というわけでは全然ない。二人ともカウボーイの仕事を愛している。毎日を二人で過ごし語り合う中で、お互いを理解し好意を抱くようになる。美しい牧歌的な風景の中で二人が仕事をする様子は完璧な一幅の絵だ。ある晩、飲み過ぎがきっかけで一線を超えて愛し合うようになる。
主人公の父親が同性愛者をリンチするエピソードが語られ、私達は米国中西部という最も保守的でカソリックの信仰の厚い地域では、同性間の愛が最大のタブーとされていることを知る。最も厳しいワイオミング出身の主人公はひどく罪悪感にさいなまれていて、人目を気にしている。自分の心に蓋をして生きていく。テキサス出身の相手は比較的自由な心を持っており、見つかるのが怖いのなら、違う場所で新しく生活を始めようと誘う。なのに主人公は今の生活を続けるより他に道がないと断ってしまう。
厳しい修行のような人生だ。
美しい映像にのせた悲しい同性間の愛の物語。
内心を曝け出す事の葛藤
主人公二人の距離が縮まるのが余りに唐突過ぎてついて行けない感覚のまま序盤は進むものの、その後の感情のぶつけ合いと、本当の自分と向き合う2人の葛藤が見事に描かれ、思いを曝け出す難しさに共感を抱いた。
ムーンライトと似たテーマだが、こちらの方がよりストーリーに厚みがあり、良い映画だと感じた
同性愛の感動映画ではなくただの不倫映画...
まずはじめに申し上げておくと私は「同性愛」について賛成であり世の中でもっと認知されることを願っている。私自身は同性愛者ではないが友人では何人かおりその人たちの心からの幸せを願っている。
だが....それを踏まえてもこの映画には感情移入できない。
今よりもずっと彼らにとって住みにくい時代だったとはいえ(映画でも過去の回想で残忍な殺され方をした同性愛者が登場する)、妻や子供との時間を作らず彼との愛を育むことが美化されて良いかは疑問だ。
実際にイルマーは妻と離婚するが離婚後の関係が良かったとは言えず、新しい恋人との関係も蔑ろにする主人公に腹が立つ。
愛する彼氏との関係も一緒に住むことを拒んだり、同性愛者と言うことを認めることができないなど、自分をわがままで結果的に最愛の人は死に遺灰は持ち帰れず1人悲しく死んでいくバッドエンドだ。
繰り返して言うが、同性愛には賛成だが...不倫を美化し感動をそそるのは滑稽である。
男同士の愛おしくも切ない愛の物語
お互いが惹かれ合う、そこを時間をかけて丁寧に描かなかったがために物語に深みがかけてしまったのかと思った。2人のあのテントのシーンは流石に急すぎるかなと思った。そこから物語自体は淡々と進み、2人が再会してからはブロークバックマウンテンでお互いの気持ちを確かめるように2人の時間を過ごす。本当の自分は社会に受け入れられず自由を手にすることができない。そして、恋人までも失ってしまう。なんとも不条理で悲しい物語だった。
凄いのは意外と周りが優しい
ということ。農牧場の管理人も、イニスとジャックの妻もジャックの両親も、2人がデキているという事実を承知しているのに自分の胸に留めているだけ。ということ。アルマは自分の夫がゲイだなんて知られるのが屈辱的であるというのもあるだろうけど…
60年代のNYなら未だしも片田舎のワイオミング、メキシコだなんて、ゲイだと知れ渡ったら誰に刺されるかわからないだろう。結果的にジャックはテキサスで出会った相手との関係を周囲に知られ、嬲り殺されるという点で明暗がはっきりと分かれている。
ジャックの父親も遺灰はあくまでも家の墓に埋めると言い切っているが、しっかり殺された経緯を諭しているのも感慨深い。ジャックの母親が何も言わずシャツを紙袋に入れ「顔を見せてね」とイニスに声を掛ける優しさたるや。涙が出る。
娘ジュニアもきっと母親から事情を聞いたか、何と無く2人の態度から気付いたのではないだろうか。
現に、もう1人の娘は会うことを拒絶しているわけだし。イニスに娘ジュニアがいて本当に良かった。彼女がいなければ自殺していたのではないだろうかとも思えた。
60年代のあり得ないと、存在していることすら許されていない人達もしっかりとした人間であり。そんな人達に冷酷な人もいれば、人間として対等に渡り合える人もいるのだと諭してくれた作品でもあります。
イニスのシャツがジャックのシャツを包み込んでいる不器用なイニスの優しさと込み上げる切なさ…
彼等の築いた絆はブロークバックに確かにあるんだ。
ラストは顔がぐしゃぐしゃになるまで泣いてしまう切なくて悲しい。こんな純粋なラブストーリーを只のゲイ映画だと叩く人にならなくて本当によかった。
浮気じゃん
「ダークナイト」で映画史上最悪なビラン・ジョーカーを演じたヒースレジャー。早逝の天才役者の過去作の中でも高評価で、何よりアンハサウェイの乳房が拝めるとは此れ如何に!、という事で興味を持ちました。
ヒースレジャーって、割と正統派な男前。相手役は近年非常に多出演なジェイクギレンホール。この2人主演でどーなるかと思ったら、昔の想い出が忘れられないバイセクシャルの話でした。不意にH2Oが流れてきそうな感覚に囚われました。
愛とは何か?、とか最上段からの文句を謳ってましたが、都合の良い浮気の話で、しかもノーマルな人には受け入れ難い男同士の恋愛。
40年ほど昔の話なので、世間の認知度も低い同性愛ですが、現代でこのパターンでも嫁さんはブチギレてるよ。
だって浮気だもの。
というかほぼ本気だもの。
鑑賞後、近くのゲイに確認した所、この話はバイセクシャルだと分かり、その人は純粋なゲイだとの事。不要な勉強でした。
主演2人は、純粋なノーマルだとしたら、よく頑張りました。
因みにアンハサウェイの乳房はほんの数秒でした。
認められなければひねくれる
物語が幸せになっていかないのは、ゲイが社会的に認められていないからだよ。あんな時代があったなんて辛い。イニスが奥さんにひどいことをするのは、彼らが認められていなかったからだ。それにしても、二人の関係に、なぜか美しく感じてしまう。それは彼らの中に愛を感じるから。二人の時間、言葉、思い出。重ね合わせられた、シャツ。改めてアンリー監督ってなんでも撮れるんですね。素晴らしい。
気が重くなる
壮大な自然が素敵で
大画面で観たかったです。
そして主人公お二人の演技が本当に素晴らしい。
こんなに最初から最後までカウボーイ姿が似合う方がおられるのですね。
タバコの吸い方、帽子のかぶり方
動作一つ一つに見惚れました。
内容は気が重くなる
ああ、恋とは盲目なんだなと
一夜の行為から始まり
生涯影響するなんて
う〜ん…出てくる方々、みなさんの表情が曇っていくのが 観ていて辛くなりました。
誰1人として圧倒的な幸せを手に入れた人は居ないと思います。
中途半端な決断ばかりをすべきでは
無いですね。
最後の死は
予想外だったわけではありませんが
泣くこともなく
死を実感することもなく終わりました。
映画は感情移入をして観るタイプなのですが
途中から登場人物達はどうしたら幸せになれたのか?ばかり考えていたので
あまり入れなかったです。
ですが、一度は観る価値はあったと思いますので
迷ってる方には勧めたいです。
切ないけどなんか感情移入しにくい
主人公男二人はセックスになだれ込んで恋愛関係に落ちるわけだけど、二人はいったいお互いにどこに惹かれあったんだろう??
バイの雰囲気のジャックはまだしも、イニスは父親がゲイカップルの片割れを残酷なやり方で殺害したというトラウマもあるし、近々結婚を控えているのになぜそれらを越えてジャックを愛するようになったのか?
美しい風景のシーンは二人の純愛の気持ちそのものなんだろう。でも多くを語らず…が惰性に思える。二人が恋愛関係になる理由を丁寧に描写してくれないと、なんか腑に落ちない。結婚して所帯をもってもなお会瀬を重ね、再会時は熱烈にキスするシーンがあったが、いつの間にこんなに愛し合っていたの??と疑問がでてくる。
私が女だからか、奥さんの気持ちに感情移入してしまった。自分の旦那が男に走ったら、嫉妬と惨めな気持ちで狂いそう。特に子どもを産まないなら君とはセックスしない、というセリフは最低だ。離婚して良かった。
男同士の恋愛に希望を見いだせず、他の女性を愛そうとしてもうまくいかない。かといって、男二人でどこまでもつっぱしっていく勇気も出ない。にっちもさっちも身動きとれない二人の閉塞感が悲しかった。この絶望的な純愛は、イニスが泣き崩れ、恥も外聞もなくジャックにすがりつくシーンに集約していたと思う。
全26件中、1~20件目を表示