劇場公開日 2006年3月4日

「魂の物語」ブロークバック・マウンテン ミカさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0魂の物語

2020年4月21日
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泣ける

悲しい

幸せ

大好きな作品で、十数年振りに再鑑賞しました。2006年の公開当時、同性愛はまだまだゲテモノ扱いで、同性愛を扱う作品は一部の映画マニア位しか鑑賞していなかったと記憶しています。しかし、今作の公開を境に、その後同性愛の作品が沢山公開され今となっては一般的な作品になりました。今作はジェンダーの変革期に多くの人に受け入れられた作品であり、時代を変えた作品とも言えると思います。

イニスとジャックが出会った1963年は、カウボーイがアメリカで廃れ消えゆく時代。逆にアメリカ国家は、経済的な繁栄を迎えます。時代に逆光するかの様な地味で貧しいイニスとジャックの生き様は、不器用ですが純粋です。イニスの様な口下手な人間よりも、口が達者なセールスマンがもてはやされる時代が幕を開けても、男らしさという古い価値観には縛られたまま。社会から必要とされなくなった男達の孤独な魂は、どんなに反社会的であってもお互いを惹きつけて離れられなくなってしまった。だから、今作は恋愛や友情という関係に収まらない純粋な魂と魂のぶつけ合いの物語。公開から十数年経っても観る者を魅了するのは、この魂に私達が惹きつけられているからだと思います。

ミカ
こころさんのコメント
2021年5月10日

ミカさん
コメントへの返信有難うございます。
本当に🤔
ヒース・レジャー、恥ずかしながら初めて拝見しました。若い年齢にも拘らず、こんなにも繊細な演技をされている事に驚きました。既に亡くなられている事が残念です。。

こころ
こころさんのコメント
2021年5月9日

ミカさん
ラスト迄引き込まれました。様々な想い、葛藤や苦悩、とても見応えがありました。俳優の皆さんが、それぞれに魅力的でした。

こころ