「う~ん、賛否両論。ちょっと判らんかった。」ブロークバック・マウンテン 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
う~ん、賛否両論。ちょっと判らんかった。
2006年アカデミー賞作品賞大本命と言われながら、受賞を逃がしたと言う曰くつき。その代わりと言っては何だが、監督賞を受賞している。作品賞受賞を逃した原因の一つとして、”ゲイ”を扱ったからだとも言われているが、真相は不明である。
現代の話かと思っていたら実は違っていて、1960年代後半から80年代初めの辺りの話。今でこそ、ゲイも市民権を得られ、(アメリカの)州に依っては同性同士の結婚も認められてきていますが、この映画を正しく理解するためには1960年代~1980年代のアメリカにおけるゲイの扱われ方を知らないと、この映画の本当の意味は理解できないでしょうね。って言うか、差別されていたと言うこと以外、私もわからないんですが(今も、差別されているのかもしれないですが)。あと、メキシコに言及する件があります。これもその場面を見ていればどう言うことなのかは理解できますが、ゲイの世界におけるメキシコの意味を知っている方が、このシーンの意味はもっとよく理解できるでしょう。
などと書いていますが、期待しすぎたのかなぁ。愛しても結ばれないと言う悲哀がこの映画の良いところ?なのでしょうか。その意味では、一方の男を女に置き換えて男女の話としても成り立つ物語で、そう言うストーリーだったら、とても哀しいラブストーリーとして認識されると思います。でも、特に最後の終わり方があまりにもあっけなくて、結構拍子抜け。特に、ジェイク・ギレンホールの最後があのような最後を迎えることになった理由が、アン・ハサウェイが説明している通りなのか、あるいは、フラッシュバック映像に描かれているようなことになったのかが不明です。ちょっと消化不足気味になってしまいました。
男同士のラブシーンが結構出てくるのでビックリです。あんなにきちんと描いているとは思いませんでした。そう言う意味で、映画批評家の世界では評価されたんでしょうか? でも、一般の日本人の感覚からいうと、ちょっと判りにくいかなぁと思います。