劇場公開日 2006年3月4日

「ただただ純粋な愛」ブロークバック・マウンテン 毛の無い羊さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ただただ純粋な愛

2011年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

同性愛者の存在を否定するわけではないが、男二人の性描写は気持ち悪くて鳥肌がたった。最初、この映画は自分には合わないと感じてしまった。

しかし、ブロークバック・マウンテンでの仕事を終えて二人が別々の道を生きていく中で、彼らの純粋無垢な想いが目には見えないはっきりとした形で伝わって来た。そして、その関係を知ってしまった妻が何とも居た堪れない。まだ同性愛が認められていないこの時代でそんな自分の夫の姿を見てしまった妻の想いもまた切ない。

この映画は男どうしの話しであるが、例えこれが男女の話しだったとしても同じだったと思う。この映画を通して伝えたかったのはただただ純粋な愛である。それは男だろうが女だろうが関係ないのだ。ブロークバック・マウンテンをただのゲイ映画と捉えるのは間違いである。

毛の無い羊