「映画史上 これに勝るハッピーエンドはない。」ブロークバック・マウンテン ジャッキーさんの映画レビュー(感想・評価)
映画史上 これに勝るハッピーエンドはない。
クリックして本文を読む
HEATH演じるイニスの目がいい。JAKE演じるジャックの目もまた素晴らしい。この2人の俳優は、画面に目だけが大写しになっても、台詞もなくても、すべて「目」だけで、感情を表現できるのだろうと思った。
「BROKEBACK MOUNTAIN」。この映画は観るたびに感動が新たになる。けれど、同時に切なくもなり、また幸せにもなれる 類稀な映画だと思う。20年もの長い間、人目をしのんで逢瀬を重ねる2人。会うたびに別れる寂しさに胸をつぶされるジャックの気持ちがよくわかる。山で出会ったばかりの19歳の頃とは違う。イニスがジャックを愛していないわけはないが、彼はいつも「忙しい」「なかなか休みはとれない」「養育費とう言葉がおまえにわかるか?」・・・何を犠牲にしてもイニスに会いたいジャックには、すべてがわかっているからこその、せつな過ぎる言葉達。最後にイニスが出した手紙があんな形で戻ってこなくてももうジャックがイニスに会うことはなかったのかもしれない。こんな気持ちをかかえて、ずっと生きてゆけるのか?だから、胸にせまるラストシーン、これにまさるようなハッピーエンドってないと思った。
コメントする