「相手を包み込むように自分のシャツを上に重ねる」ブロークバック・マウンテン talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
相手を包み込むように自分のシャツを上に重ねる
ブロークバックの青空と大きな美しい雲と眩しい光が二人の出会いを祝福しているようだった。雲の形や空の色を様々に変化させながら二人を見守りその風景はいつも二人の心の中にあった。二人とも空を見上げながら山と水と木々に囲まれて共に過ごせる時だけが幸せで充実していた。
ヒース・レジャー、眼と涙が本当に美しい、不器用で真面目な男の20年間を髪型、目の下のそばかすやちょっとした皺などの変化、変わらない繊細さを素晴らしく演じた。イニスとジャックのそれぞれの妻、イニスの長女、ジャックの両親が二人のことをわかっている、わかっているけれどあえて言わない・・・も含めて良かった。見てみぬふり、という感覚はどこにでもあるんだな。言葉数が少ないから「またいつか」とあっさり別れてから、嗚咽して涙流してひどく苦しむイニス=ヒースに心が震えた。そして2回目鑑賞。シャツの最初(ジャックの部屋)と2番目(イニスのクローゼツト)で重ね方の違いに相手への思いを感じて胸が痛かった。不器用なイニスが話す前の口ごもりが愛おしくてたまらない。
同性愛とかゲイとかそういうジャンル分けはこの映画にそぐわないと思う。二人が出会う前のそれぞれの家族や周囲の考え方や貧しさや居場所の無さや孤独など色んなことが重なって、仕事やお金の為に携わった役割と季節と場所で偶然出会った若い二人。男同士で気楽、役割分担できて頼もしい、一緒に居てほっとする、子どもみたいにじゃれあえる、それだけ。それ以上でもそれ以下でもない。ヒース・レジャーに会えて嬉しかった。
コメントありがとうございました😊
女性も側から見てると、キャッキャしてる感じは散見されますが、男性のソレとは違うのですかね❓
まあ男はバカになれるのが好きだし、そもそもバカだから、女性の、常に武装モード、みたいなのは無いのかもしれないですね😅
(↑偉そうな物言い😳)
度々。
拙「ダークナイト」のレビューに共感を頂き、有難うございます。
今作と比較すると、ヒースレジャーのある意味両面が見えましたね。
哀しき早逝でしたが・・。
「ダークナイト」のジョーカーを彼が演じていたことはメイクもあり、一見分からないのですが、彼が稀有な俳優であった事は、万人が知っていますよね。
只、出来れば素顔のヒース・レジャーの魅力も多くの人に知って欲しいと思います。では。
今晩は
最近、読書時間と映画鑑賞時間とロックを聴く時間割合が変わってきたNOBUです。
今作は、個人的にとても嵌りましたね。
ヒース・レジャー演じたイニスの不器用ながらも、そして世間の目を気にしながらも一途に生きようとする姿。ジェイク・ギレンホール演じるジャックと大自然の中で、生き生きとした表情で交流を深めて行く姿。
元々、「アナザー・カントリー」でヤラレ、大体今作の様な映画は観たつもりですが(後、気になっているのは「ゴッズ・オウン・カントリー」です)何か、好きなんですよねえ。私はストレートですが・・。(昔は時折カーブあり・・。)
では、又。
talismanさん
「ダークナイト」感動作なんですね。
戦争映像は耐えられるのですが、ホラー的映像、ドロドロな描写…無理なんです😨💦
ホラー的映像は無い?作品なのでしょうか??( ←スミマセン。。)