「殺戮のオデッセイ‼️」ボーン・スプレマシー 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
殺戮のオデッセイ‼️
シリーズ第二弾‼️マリーとインドで幸せに暮らすボーンは、何者かに追われ、マリーが命を落としてしまう。自分がベルリンで起きた殺人事件の容疑者にされていると知ったボーンは、イタリアからドイツへと向かう・・・‼️この作品はスゴい‼️完璧な続編‼️前作で確立されたリアルなアクション&緊張感溢れるサスペンス・スリラーという21世紀型のスパイ・ムービーに、今回から新たに監督を務めるポール・グリーングラス監督特有の手持ちカメラによるブレまくるカメラワークと、骨太な迫力ある演出が加わって、映画としての格が一つも二つも上がっている‼️まずインドのゴアを舞台にしたジェイソン&マリーvs暗殺者キリルによるカーチェイス‼️喧騒極める市場から畑を突っ切って橋の上へ‼️ここで衝撃の展開‼️ボーンの身代わりにマリーが犠牲に‼️エーッ‼️水中に消えていくマリーのなんと美しいことか‼️容疑者として拘留された部屋からの脱出劇など目にも止まらぬ早業にも息を飲む‼️復讐を誓うボーンは同僚だった暗殺者の家へ‼️ここでの肉弾戦も相変わらず見事‼️前作のボールペンから今作では雑誌を丸めて相手を撃退‼️ジェイソンの体術キレまくり‼️そしてジェイソンを追うCIAとの頭脳戦‼️常にCIAの先を行くジェイソンにCIAもタジタジ‼️そしてモスクワを舞台にしたボーンとキリルによるカーチェイス‼️衝突とスピンを繰り返しながらのこのカーチェイスは観る者にも痛みを感じさせる壮絶なカーチェイス‼️ほんとにイタい‼️そして今作が神作であるポイントが私的に二つ‼️まずは贖罪‼️マリーを失ったボーンの復讐の旅が始まり、過激なアクションを見せて、人間らしく生きるために過去の自分の罪を償う‼️ラスト、過去に自らが殺めた政治家の娘への贖罪のシーンは、娘役の女優さんの美しさも含めて、胸がアツくなる‼️そしてもう一つはこの作品はやはりボーンとマリーのラブストーリーだという事‼️インドでのカーチェイスのシーンで、ボーンが「追うなら殺すと言ってある」と言うと、マリーが「やめて!」とボーンを諭す‼️マリーが犠牲になった後、マリーの写真を焼き捨てるボーンだが、ツーショットの一枚だけは心の拠り所として取っている‼️「マリーが嫌がるからやめておく」とアポットを殺さなかったり、カーチェイスの末にキリルにもトドメをささない、そしてラストの贖罪まで、ボーンの人間性がギリギリ保たれるわけですが、凄まじいアクション・シーンの連続の中でも、マリー役のフランカ・ポテンテのボーンへの温かい眼差しが至るところで感じられる‼️冒頭でのマリーの犠牲も映画としては必然‼️偉大なるスパイ映画である一作目を凌駕した理由でもあるし、この「ボーン・スプレマシー」を愛さずにはいられない所以ですね‼️
実は自分、このスプレマシーが一作目と勘違いしてこれから見たんですけど、一瞬で心を持っていかれました。
ジェイソンとマリーの関係、一作目を後追いでしたが、魅力的だったなあ。