殺人者たちのレビュー・感想・評価
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みんなクズ!
殺し屋のチャーリー(マービン)と相棒のリー(クルー・ギャラガー)は、元レーサーで盲人学校の講師をしていたジョニー・ノース(カサヴェテス)を殺した。しかし、100万ドルを奪った男を殺すだけなのに報酬が2万5千ドルという高額なことと、銃口を向けられても逃げないことに疑問を持った。もしや金は使わずにどこかにあるのではないか?そこでジョニーを知る者を次々と当たって、100万ドルの行方を追うことにしたのだ。
まずは自動車整備士のシルベスター(クロード・エイキンズ)だ。そこでジョニーの過去が語られる。まともなレーサーだったジョニーが変わったのはシーラ・ファー(アンジー・ディッキンソン)という女と知り合ってからだった。巧みに挑発して誘われ、あっという間に恋仲になるものの、彼女にはパトロンであるジャック・ブラウニング(レーガン)がいたのだ。蜜月を過ごすが、睡眠不足となってレース中の事故。レース生命を断たれ、ポンコツ車レースなどで細々と暮らすことになったジョニー。そして、ジャックの相棒でもあったミッキー(ノーマン・フェル)に話を聞くことになった。そこでは郵便車強奪の綿密な計画が語られるが、ジョニーが独り占めして逃げたというところまで。
そして、事件の首謀者であるジャックに目標を定めたチャーリーとリー。どうも嘘ばっかりついているレーガン。そして、ディキンソンが嘘つき女で、カサヴェテスをはめたとわかる。
関係者から次々と新事実を聞くサスペンスは面白いし、ディキンソンの悪女ぶりがとてもいい。最後には双方撃ち合いによって、全滅する虚しさ。そしてリー・マービンが撃たれながらも金を奪って逃げようとするシーンが秀逸。フラフラになりながらも金に執着する表現によって、みんなクズばかりだという皮肉が込められていた。
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