ビッグ・フィッシュのレビュー・感想・評価
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感じ方ひとつでファンタジー
ホントの事だって感じ方ひとつでファンタジー。
人は現実の中に生きていてもどう感じるかで見え方は変わるものだ。
お父さんは人生をポジティブに生き、出来事を楽しく感じることが出来たんだろう。
それは素晴らしいことだ。
現実を味気ない世界にしていた息子はお父さんの話は信じたれなかった。
だけど、彼の生きる世界だって見方を変えればファンタジーにだってなるんだ
ってことが教えれたんじゃないだろうか?
それは今を生きる自分やみんなも同じこと。
ホントに辛いことばかり?もう一度周りをよく見直して見れば?
そんな大人の童話。
【法螺吹きだと思っていた父の話は、ボクとボクのお母さんに対しての愛溢れる話であった・・。】
ー ティム・バートン監督作の中でも、3本指に入る好きな作品である。 それは、死を前にした父から、幼き頃から聞かされてきた法螺話が実は、自分と母に対する愛溢れる真実の話であった・・、という設定が素晴しいからである。
子を持つ者であれば、幼き子供達に絵本を読んだり、空想の話をした方は多いであろう。
幼き子供たちは、眠い目をこすりながらも話に聞き入っていた・・。
その後、温かき子供達に囲まれて、眠ってしまった事は数知れず・・。
幸せな思い出である・・。 -
■感想(簡潔に)
1.ウィル・ブルーム(ビリー・クラダップ)は七カ月の身重の美しき妻(マリオン・コティヤール)を持つ幸せな男。
だが、”いつものように”父エドワード・ブルームに自分の結婚式に、散々聞かされたビッグ・フィッシュの話を招待客にされ、浮かない顔で会場を後にする・・。
2.ここから、場面は若き、エドワード・ブルーム(ユアン・マクレガー)が、ウィルに話して来た”法螺話”が繰り広げられる。
・片目の魔女(へレム・ボーナム=カーター:ティム・バートン監督作には、当たり前だが、欠かせません・・。)が見せる、夫々の人生の最期。
・体長、5Mの巨人との出会い。
・靴を履かない人々が住む町に迷い込む話。
・サーカスで、出会ったシャム双生児たちとの出会い。
3.ウィル・ブルームが、徐々に病に侵された父、エドワードとの確執を乗り越えて行く姿。
<ウィル・ブルームは、法螺話をしていたのではないのである。愛する妻サンドラ(ジェシカ・ラング)と出会う旅の話を愛する息子にしていたのである。
素敵なファンタジー作品であると思います。>
睡眠導入剤か?
心に息づくファンタジーの大切さ。
感動しないわけでもないけど
嘘のような話を常々父親から聞かされ、うんざりする息子。
しかし、父親に関係するいろいろな人から話を聞くうちに、今まで父親が話していた嘘のような話は、本当の話なのか?というストーリー。
まず序盤。ストーリーが分かり始めるまで、父親の嘘のような話の再現シーンが長い。
この序盤のシーンは、中盤から徐々に伏線回収のように真相が解明されていく。このあたりからは退屈しない。
終盤は感動するが、ストーリーに感動しているというより、誰かが死ぬことに対する一般的な悲しみにすぎない気もする。
結局、すべてが作り話なわけでもなく、かといってすべてが真実だったわけでもなく、中途半端。
魔女のくだりやでかいナマズのくだりは、結局よく分からないまま終わった感じ。
ただ、父親の嘘のような話が嫌いだった息子が、最後に自分の作り話を聞かせるところは感動。
その話も結局、最後は現実になるところが特に。
バートンの上品なファンタジー映画
静かな感動、盛り上がり不足
父の空想とも取れる話が大半を占めており、現在の父と息子の関係が浅いまま終盤に至ってしまう。
息子が空想話を仕返すという一応の盛り上がりはあるものの前段が弱いためあまり感動できず終了
期待値は高かっただけに残念
75点
最後に和解出来て、父を理解出来て
息子に理解されてよかったなと思った
理解されへんままやとやはり
子供を不安にさせた親のせい
どんないい人で他人に好かれようと
真面目な子とふざけた親はこうなるかw
ただ、やっぱり死ぬのは怖いと思った
自分が存在しなくなるって事
いなくなるって事。何もなくなるって事
めちゃくちゃ怖い
楽しく生きるための
童話のようなファンタジーな世界を冒険しているような気分にさせてくれる作品でした。
私はファンタジー映画はあまり得意ではないのですが、本作は舞台設定そのものがファンタジーなのではなく、舞台は普通の現実世界で、聞かされる昔話の内容がファンタジーのよう、という形なので観やすかったです。
更に普段のダークで不気味なイメージのティムバートン監督作品にも苦手意識があったのですが、本作は基本的に爽やかな雰囲気なので楽しめました。不思議な世界観だったり神秘的な美しさなど、映像も素敵でした。水仙のシーンは圧巻。
話の展開のさせ方も良かったです。荒唐無稽に見えて、後々の展開への伏線になっていたり、ずっとわくわくしながら見られました。
エドワードの昔話と現在を行き来しての対比も良かったですし、ラストに向けての話のまとめ方も美しかった。終盤は泣かずにはいられませんでした。
子供の頃はよくても、大人になってもずっと現実味のない話しかしない父親は、確かに疎ましく感じるかもしれませんね。自分の父親だからこそ。他人であればそのユーモアに好感を持つでしょう。ウィルの妻のように。ウィルもそんな父を嫌っていたのではなくて、ただ本当の父を知りたかっただけなのだと伝わってきました。そしてきっと子供の頃は父の話が大好きで、大人になってもずっとその話を覚えていたのだろうと。だからこその終盤の展開だったのだと。
普通の現実は大抵つまらないもので、楽しく生きるには非現実感や、未知のわくわく感が必要なのだと思います。本作を観て、私にとってはそれが映画なのかもと考えさせられました。
若いエドワード役のユアンマクレガーも良かったです。社交的で、少年のような心で行動していく様がぴったりハマっていました。笑顔が素敵。
サンドラ役のアリソンローマンもとってもキュートです。ふわふわなブロンドの髪がたまらない。
そしてノーザー役のスティーヴブシェミ。今回は詩人役だなんて珍しいと思っていたら、それだけでは終わらない。凄く笑えました。
わくわく感溢れる一方で少し考えさせられるところもある、温かく美しい作品でした。
ほっこり!本の物語のような父親の思い出の中で親子の絆が深まる
ファンタジーアレルギーでも大丈夫
凡人には、ちょっとわかりずらい
①病床にいる父と、母の電話で駆け付けた息子の話。
②父が語る昔話(これをユアンが演じている)。
この①②が行ったり来たりで、ついて行くのが難しかった。
②の話も、進行していくと思いきや「そうだこんなことも」って話し出すからまた行ったり来たり。
まさにティム・バートン監督マジック。
つまり①の父の「一生を語る」ストーリーになっているわけで。
昔の人ですから、戦争にもいき、いろんな事件に巻き込まれ。
不思議な集落に迷い込んで、サーカス団の一員にもなったり。
これをユアンが真面目な顔して演じているので、「きっとあったことなんだろうな」「でも眉唾物かも」って迷う。
反発していた息子だけど、「最後くらい本当の話を聞かせて」って頼むところが。つまりずっと信じていなかったんですね。
そんな夢物語のようなラストで、人々が集まる場面。ええ?!。
最後までキツネにつままれたような、不思議な1作でした。
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