劇場公開日 2004年5月15日

「銀行強盗のブシュミ」ビッグ・フィッシュ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0銀行強盗のブシュミ

2018年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 現実離れした空想話。その中には真実の話もあるのだが、何とか父の本音を探り出したくなった息子ウィル。そうした会話を傍らで聞く母親。ごく普通の家庭の一幕なのだが、病に伏した姿の父と母からは大きな愛情を感じられる。やがて父親になるほど大人になったウィルには、少年の面影と合理主義的な大人の一面とが交差しているのだ。こういう映画こそ大人のためのファンタジー映画なんだろうな。

 俳優陣も演技派を揃えていて心奪われます。中でも母親ジェシカ・ラングとスティーヴ・ブシュミ、ヘレナ・ボナム・カーターは秀逸だ。個人的見解として、唯一浮いているのがマクレガーだったような気もするが、おとぎ話の中の主人公だからしょうがないね。
 見所は、銀行強盗のブシュミ!「ランブリンマン」のBGMにも合っている。

kossy