ベルヴィル・ランデブーのレビュー・感想・評価
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陰鬱だけど可笑しくて愉快な圧倒的ビジュアル世界
どこまで新型コロナが影響しているのかわからないが、旧作のリバイバル上映が増えている。そんな中で『ベルヴィル・ランデブー』まで劇場に帰ってくるとは、なんとめでたいことか! 実写という制約のないアニメ―ションでは、現実にはありえないものもなんでも描けてしまうわけだが、本作の監督シルヴァン・ショメのイマジネーションの自由さは、いつ見ても素晴らしく、そして唯一無二のものだ。ジョセフィン・ベイカーからジャンゴ・ラインハルトまで実在した人物をサラリと描き込みながらも、ここで描かれるパリの街も、限りなくニューヨーク的な大都市ベルヴィルも、陰鬱としたデザインながらも唯一無二のユニークな世界観で観る者を魅了する。
アブストラクトな演奏シーンなど、音楽も素晴らしいし、言葉で説明することなく見せ切る演出の説得力もすごい。すべてが歪んでいるけれど決して暗くはなく、抜けがよくて思い切り楽しい。2021年7月のリバイバル公開、なんとしても見逃してはならないと思っています。
フランスのアニメ
たくさん観たわけではないけれど
今まで観たフランスのアニメは
大人も楽しめて
全部自分的に当たりでした。
今回は
大人も楽しめる映画ではありましたが
独特の世界観でした。
心が晴れ晴れしない湿っぽい
どこか寂しい感じのする
映画なのですが
おばあちゃんの
迷いのない無償の愛と
不屈の精神が
かっこいい。
☆☆☆★★★ ( ゚д゚)(O_O)(・・?)(@_@)Σ(゚д゚...
☆☆☆★★★
( ゚д゚)(O_O)(・・?)(@_@)Σ(゚д゚lll)
不思議な映像体験でした。
2021年10月24日 キネマ旬報シアター/スクリーン2
抜群にシュールでオシャレで最高
普段アニメをほとんど見ないので
勧められてみましたがハマりました。
冒頭から触れたことのない感覚の
シュールな笑いのセンス、
そしてかっこいいジャズ調の曲。
ナニがなにやらわけがわからないんだけども
釘付けになってしまう。
絵だって絶対日本アニメにはありえないデフォルメ。
そのまま最後まで一気に観てしまうのです。
突っ込みいれたり
笑ったりしつつ。
キャラクターが最高だし、
発想もとんでもないところから
キタなーって感じることの多いこと!
一番最後にはオマケで
あっ!!!と吹き出すシーンまであって
もうたまらない。
大好き!最高です。
このベルヴィルワールドにどうぞいらしてください。
凄い作品です、
自分が住んでる所では、当時は公開されず、当時のアカデミー賞に作品でノミネートされて気になっていたら20周年記念で映画館で観る事ができました、
まず、音楽、歌がとてもいいです、余韻が残ります、
内容もブラックユーモアとアンソロジーが融合したかの様に、
ストーリーも、驚くぐらい面白い!
この映画がわかるフランスの方は呪術廻戦が、面白いとか大好きと言うのが分かる気がします。
あと海と船のシーンは圧感です!
音楽が最高だし、ウソっ!っていう展開がまたいいっ!
最初のモノクロのテレビ画面の中の映像、手塚アニメのような雰囲気で、こういう画風なんだ、と思ってたらまた全然違う画風で次のシーンが始まってびっくり!!おばあちゃんも孫小さい頃もそんな可愛くなくて、孫大きくなったらすごく太もも太くて他が細くてホント独特の絵なんですね✨おはぁちゃんも孫も無表情に淡々と動いてるのが面白い!
そしてニューヨークの摩天楼の絵が素晴らしい✨ツールドフランスの描写もとても楽しくてフランス人にとって本当にツールドフランスは大切なんだな、っていうのが伝わります。
映画館でてからもベルヴィルランデブーの歌が頭に響いてました、三つ子のおばあちゃん達、水木しげるの妖怪みたいで最高でした!!
何度観ても好き!
激しくデフォルメされた画と、ハイセンスな音楽と、
オリジナリティに溢れたストーリーと、
やっぱり何度観ても完璧!
大好き!!
カエル爆破とか裏社会とか、結構な陰なのに、どこか陽気に感じさせるところの巧みさ。
本当に面白い!
エンドロール後のオチの“ふふふ”な笑いもgood!!
そのカエルは食いたくない。
フランスの奇譚アニメーションです。足漕ぎボートで大西洋横断。カエル食い=Frog Eater は、フランス人の蔑称。ドイツ帝国のM24手りゅう弾でカエル漁。ロケーションはWWⅠ後と思しきNYで、カエルを食ってるのはNYの老婆3人組。
ギャングによる人攫い。地下ギャンブル。NYと言うより、ロサンジェルス的な街でギャングと追走劇。
Frog Eater シーンが、妙に生々しくて、ちょっと気分悪。絵は独特のトーンで中毒性あり。主役のおばーちゃんの履物、と言うか、長さの違う脚とデフォルメの過ぎたワンちゃんに目を奪われ。
それでも、期待したほどはのめり込めずに終わりったのは、老婆三人組が不気味過ぎるってのと、音楽のセンスが今一つ響かなかったせいだと思います。
予想したのと違ってました。
最初、映画館の日本語の宣伝を
観て興味を持ったが、
予想してたのと違ってた。
全体的に、社会風刺画の
連続版て感じ。
いつの時代のフランスか
解らないが、
貧しい暮らしをたくましく
生活する女性(老婆達)に、
貫禄、優しさ、たくましさは
感じられた。
悪者は、奇跡的に弱すぎる。
勝手に予想してた、
孫を助ける婆さんの
明るくコミカルな痛快劇ではなく、
初めから終わりまで、
のっぴきらない人生の生活感、
どうする事も出来ない感が
漂っている。
食事がグロい。
日本語の宣伝と内容の
温度差がありすぎるのでは?
とんでもない映画見つけちゃった
まさに隠れた名作!
日本アニメにあまり見ない、キャラの特徴を誇張する作画が面白く、ブラックでショッキングな内容を上手く丸めている。(やはり多少は人を選ぶ)
ほとんど台詞は無く、映像で魅せる技術がもう圧巻でした。
カタルシスの作り方が上手いというか、、
最後めちゃくちゃなんだけどスカッとするw
そしてなんだかんだほっこりでズルい。。w
映画史に残る名タイトル!
独特で型破り。極力台詞を排除した構成とそれを補う豊かな音楽。そして圧倒的クオリティの背景とぶっ飛んだキャラクター造形が織り成すノスタルジックな世界観。
ブルーノぶっさ!マフィア四角っ!ごはんまずそっ!蛙グロッ!そう、そう、これ、これ!これぞベルヴィル!ってなりながら鑑賞。とにかくおばあちゃんがパワフル過ぎる。本当に胸を鷲掴みにされます。何より思わず口ずさみたくなる哀愁漂うこのタイトル。ほんとに映画史に残る名タイトルと言っても過言ではないと思う。
人生の酸いも甘いも知り尽くしたおばあちゃんと共にいざベルヴィルへ。そして全ての人に必ず訪れる物語の終焉へ。ラストシーンの切なさと儚さに一層の愛を感じる。
念願叶いました
あれは何年頃だったか
旅先のホテルで夜眠れずに、見るともなしに見てたテレビでやってた「ベルヴィル・ランデブー」
何とも個性的で素敵な映画でした。
以来、是非劇場で観たいと思ってた念願が叶いとても嬉しかった。
改めて観ると、脳に刻まれてた内容が所々違ってて、人間の記憶がいかに曖昧か分かる
最後のシーンが一番好き
席を立った人、あれを観ずして何故帰るw
おばあちゃんが可愛いすぎる
動物とか子供とかを見て、かわいー見たいな感情が起きると思うが、このアニメーションのおばあちゃんの造形と動きがまさにそれで、もんどり打てる。
あと今まで見たフランス映画の中で一番食べ物が不味そうだった。
おしゃれなフランスアニメ。
極端にデフォルメされた景色と色使い、キャラクターの造形も美しいアニメーション。セリフも極力抑え無声映画のチャップリン作品のようなのりのよさ。カーチェイスも盛り上がり実に魅力的な映画だった。
おばあちゃん天才⁉︎
進められて観た。
最初のところはどんな話が全く予想つかなかったけど、
だんだん分かってきた。
いたずら系のやつって面白い♡
なんか不思議な感じ。ちょと怖いのかな?
おばあちゃんがすっごく活躍してて、勘が冴えてた。
おばあちゃんがよかった!
トリプレッドのおばあちゃんが爆弾を出したのがびっくりだった!
【平常心】
僕の前の座席に(たぶん)親子連れが座った。2人で来ている。
(たぶん)息子の方は、小学校低学年だと思う。
まあ、アニメだからかなと思っていたが、シャンピオンが自転車競技の選手として成長した姿になったところで、この絵、小学校低学年の子供には怖いんじゃないかと心配になってきたら、案の定、(たぶん)お父さんの方が、しきりに息子の方を気にし始め、ちっさい声で話しかけたりするもんだから、僕はだんだん映画に集中出来なくなってしまった。
フランスらしいなんて云うとステレオタイプと言われそうだが、デフォルメしまくったユニークな作画で、僕は嫌いではない。
ただただ、ストーリーに集中出来なくて残念😁
最後、ペダルを漕いで移動する何かよく分からないものとクラッシックな形の車とのカーチェイス場面は、街頭をむんずと捕まえて、ターンするところなんか、アニメならではのアイデアと表現が楽しかったし、おばあさんと身長が異様に高いジャズの三つ子の交流もナイスで、カエルとオタマジャクシはキモくかわいくて笑えた。
犬のブルーノは、車の車輪代わりになったりして、かわいそうだったけど、これまた笑えた。
それにしてもシャンピオンは無口だった😁
随分前、僕の上司がフランス人で、その時、ツール・ド・フランスの素晴らしさを何度か聞かされたことがあったのを思い出して、この作品を楽しみに観に行ったけれど、集中を欠いてしまって残念だった😁
何事にも動揺しない平常心を身につけたいものだと思う😁
フランス文化は侮れない
フランスには風刺画からバンド・デシネまで続く、カリカチュアライズをキホンとする漫画文化がある。また、長い歴史に裏打ちされた豊かな文化的土壌があり、ときにそれは、アメリカ中心に動く現代文化とは異質なものとして、急に目の前に現出することがある。
……といったことを長らく忘れていたのだけど、この映画で久しぶりに思い出した。
孫への過大なる愛情が爆発するおばあちゃん。随分な目に会いながらも健気に付き従う犬ブルーノ。どこで培ったのか溢れんばかりの多方面の才能を発揮するトリプレット。デフォルメの効いたキャラクターたちの大立ち回りが続くクライマックスが一番の観物ではあるのだけど、そこに至る過程もいちいち面白く、そして変なのだ。
中でも特筆すべきは三つ子で、おばあちゃんと孫の物語だけではやや弱いかなというところに巧く絡んできて、占領下のパリでレジスタンスでもやってたのか? などと想像を逞しくさせるような大活躍をする辺り、実に素晴らしい。耳に残る歌声も相俟って、いいキャラクターである。
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