「終始沈着冷静」バーバー 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
終始沈着冷静
50年代(49年)の雰囲気がまず堪らない。
エドの野暮ったいスーツの着こなしもアノ時代だからこそのセンスで床屋の店内に子供達の髪型もナイスでまだロックンロールの洗礼を受けていないフィフティーズに比べると明るさが無い時代描写も良い。
B・B・ソーントンがハマり役でエドに愛着が湧くが何てつまらなさそうな人生ってか人間的に。
何が楽しくて日々を生きているのかって位に無愛想だし基本的に笑いもしない。
悪気も後悔も死ぬことへの恐れすら無いのか?てな無感情で無表情な掴み所が皆無だが魅力はある。
ある意味で感情が表現された事柄が変態的でもある。
何が起きてもどんなオチになろうとも一切乱れず感情のまま突き進むエドに哀愁と渋さが。
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