劇場公開日 1999年12月18日

「意外にデカい」御法度 ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0意外にデカい

2021年10月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

大島渚の遺作だったのかー。当時はそうとは知らなかった。たけし、坂本龍一(音楽)、の戦メリトリオだね。音楽は、少ない音の数でじわじわと寄せてくる感じで、危ないような、冷たいような、不思議なニュアンスが出てると思った。

松田龍平はすでに背が高い。まだこどもの顔してるのに、図体はデカい、そのアンバランスさがいい。美形かと言われると頷けはしないが、底が知れない雰囲気は出てた。あと、殺陣はすごいがんばってた。デビュー作が大島渚とは、恵まれているよなぁ。武田真治も浅野忠信も若い。坂上ニ郎にトミーズ雅、懐かしい。崔洋一、黒目が揺れてるのが気になった。

衆道、男が男を愛する。西洋と違い、日本には宗教的なタブーはない。けっこう古代から続いてきた感はある。昨日の夕刊で、埼玉の美術館が、美男をテーマにした展覧会を開催中、との記事を読んで、自分的にタイムリーだった。企画展「美男におわす」…見たいわ。

かまくらや みほとけなれど 釈迦牟尼は 美男におわす 夏木立かな (与謝野晶子)

ぷにゃぷにゃ
きりんさんのコメント
2021年11月2日

さすが晶子、静謐さを押し退ける汗が匂う短歌。
聖と俗、魂魄と肉體が切り結ぶ異様な映画でしたね。

きりん