アメリのレビュー・感想・評価
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主人公の作り込みがなによりも魅力的。
○作品全体
何回かこの作品を見ているが、今までの視聴体験で印象に残っていたのはパリの風景と赤色の鮮やかさ、一風変わった登場人物たちとその紹介の仕方だった。どれもあまり触れたことのないもので、特徴的で、なにより存在感があった。
今回改めて見直してみると、アメリという登場人物の作り込まれ具合に魅了された。
まず彼女が勇気のない女性になってしまった要因の描き方が面白い。父母の教育や心臓病と決めつけられた過去という、アメリが影響された出来事ももちろん大きいが、個人的に膝を打つ要素は両親共に「好きなことが自分の鞄や道具箱を一度出して綺麗にしてまたしまう」だったことだ。これは自己の世界を自分で展開し、それを総浚いし、また自己の世界に大切に格納する行為だ。妄想好きで、他人への干渉も一人で完結させてしまうアメリを一言で象徴するような「好きなこと」だ。単純に遺伝とも言い難いが、そんな父母のもとで育ったアメリであるならばこういうことをするだろう、という筋道が立てられていると感じた。
大人になってさまざまないたずらを仕掛けるアメリ。その行動は奇妙で独特だが、いたずらをする根底には「周りの人が喜んで欲しい、良くなってほしい」と思う感情。コリニョンへのいたずらもリュシアンを不憫に思って始めたことだ。中盤で多くの時間を割く諸々のいたずら自体は破天荒だが、行動の理由が明確であるところに、この作品のキャッチーな部分を垣間見れる。そしてそういったアメリがいたずらする理由の分かりやすさが、アメリという人物を知る上で非常に大事な役割を担っていた。
そして終盤、アメリとニノの「いたずらの攻防」もシンプルに恋する感情の表現に繋がっている。その内容が特殊で、ついそっちに目がいってしまい本質を掴み辛くはあるが、アメリの行動理由に着目すれば「内気な女の子のラブストーリー」なのだ。ただ、その骨組みをカラフルに、大胆に、鮮やかにデコレーションするとアメリという登場人物が出来上がる。
登場人物の作り込まれ方は、骨組みの堅実さと派手な装飾のバランス…これが絶妙で成り立っていた。
○カメラワークとか
・行動理由のわかりやすさ、といえば効果音やカメラワークにも触れたくなる。わかりやすいのはわかりやすいのだが、アメリの行動にはアクションが少ない。アクションは起きる時、そこにアメリはいないか、遠巻きで見ているだけだからだ。そこでアクション要素を強める一因として効果音やカメラワークが使われていた。例えばアメリが電車で移動するとき、電車の音は異常に大きく、カメラは倍速で撮られるうえにブレが激しい。行動そのものは地味だが、この演出によってアメリが隠し持っている情熱の大きさが伝わってくる。アコーディオンの柔らかなメロディと相反した画面がまた情熱の大きさを助長させる。この表現が素晴らしかった。
・作品冒頭のガウスの使い方もオシャレだった。過去の景色のフラッシュバックという意味もあり、暖かい空気も感じる。アメリが懐かしさに触れている、と言った感じだろうか。
○その他
・普段アメリがいたずらするシーンで流れるBGMは「LA VALSE D'AMELIE」。「アメリのワルツ」という意味。ただ、特別なシーン…例えば証明写真機の前にいるニルへ初めて声をかけようとするシーンなどでは「L'AUTRE VALSE D'AMELIE 」、「もう一つのアメリのワルツ」が流れる。アメリの普段の生活では味わったことない感情に触れた時に「もう一つ」の方が流れる。隠されていた感情が表に出てくるような、そんな印象と合致するBGM名だ。
・アメリ役のオドレイ・ドトゥの黒目が結構怖い。ホラーっぽい目線の送り方は奇妙というよりホラー…と感じてしまった。
・レコーダーでジーナの行動を記録するジョゼフがツボだった。得意顔でレコーダーに話しかける姿が気持ち悪くもあり滑稽で面白いキャラ付けだった。
色あせない映像
23年前の強烈な印象がそのまま
不思議な世界観に酔いしれたあの懐かしい日々が蘇る
赤、赤、赤、どこまでも赤
冒頭に出てくるおじさんの使っている鉛筆から
父親の道具箱、海パンや持っているレジ袋
母親の眼鏡や洋服、そしてバッグやスリッパ
子供時代の遊び道具(イヤリング・折り紙)や何種類もの服・靴・カチューシャ
壁紙・ソファ・冷蔵庫・棚・調理道具
おじさんのジャージや何度も出てくる車、映画館の座席・ランプシェード・働いているレストランのテーブル・アルバムのケース
アメリの洋服・帽子・靴・傘・ベッドシーツ
挙句の果ては、タイトルロールの文字まで赤
でも不思議とやらしさを感じない
それどころか、トトゥの愛くるしい瞳のせいか可愛らしくもある
アメリの世界は赤
アメリ(トトゥ)と一緒に空想の世界に入り込んでしまい、(あり得ない)のに(あり得る)ストーリーへと、いざなわれる
現代でも新鮮な場面が矢継ぎ早に展開され、監督達のその才能に、驚かされる
もう1度言うけど、これ、23年前の作品なんですよ
鳴り響く公衆電話とフランスのレトロな街並みが、それを思い出させる
宝箱をきっかけに悟ったおじさんも、一瞬だけど恋に陥たジョゼフも、旅に目覚めた父親も、夫の不倫で苦しんだアパートの管理人も
アメリに救われた幾人もの人々が、人生に光りを取り戻す
若きマチュー・カソヴィッツ演じるニノの純情さも光る
ジャメル・ドゥブーズが、途中から見せる目の輝き
それだけで観ている人もワクワクする
ルノワールの「舟遊びをする人々の昼食」を模写するレイモンの存在が
実は物語の格となり進んでいく
大昔の仏旅行の際に行けなかった「モンマルトルの丘」を、ニノと一緒に駆け回ることも出来た気がした
そしてラスト、2人でフランス市内を駆け抜けるバイクのさわやかな風が、観る人にも吹いてきた
金魚のクジラ
学校に行かない、人との接し方どうなん❓
ま、行ったからと言って人それぞれだけど。
アメリちゃん可愛くて独特のファッション。
フランスの重厚な建物や街並みを次々と
しっかりと見せてくれる。
ニノが走り回っていた階段ばっかりの公園、
壮大ですよね〜。 さっすが〜。
室内も室内でどの部屋も
赤や緑の鮮やかな色でオシャレ❣️
賢いな、屋根に上ってコード抜くなんて。
だけど、幼い頃から腹立つと仕返ししないと
気がすまないんだね。
部屋の外れたブロックの向こう側で見つけた、
メモリーBOX❣️
大家さん→八百屋の嫌な息子→八百屋の両親
→電話帳••••
名前を突き止め一人一人確かめる。
(この様子、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』みたい。本作の方が古いから
オリジナル)
電話ボックス上手く使って無事持ち主に返す。
いい面もある。
駅をウロウロしていて証明写真撮影ボックス
の下の隙間を覗き込む男
ニノと目が合い一目惚れ❣️
八百屋の息子に仕返しするのは、
あの従業員がパワハラに遭っているから?
合鍵作って不法侵入はどうよ⁉️アメリちゃん
2回も。
足クリームで歯を磨かせたり、
なんかわからないのをウイスキーだと
飲ませたり、
小さいサイズのスリッパにムリムリ
足を入れさせたり、
コード差し込んだらショートさせたり、
嫌がらせだね。
顔には出さないけど恋しいニノを探すべく、
ウロウロしてたら
失敗証明写真アルバム見つけちゃって、
聞きまくり尋ねまくり
あのニノが持ち主と判明。
直接手渡すと言いながら、
何?あの凝った誘導⁉️
地面に→↑←↓、
餌で書くなよ、鳩が食べちゃう😱
恥ずかしいのかな?アメリちゃん、
直ぐそこにニノがいるのに。
ニノも興味津々、アメリの容貌聞いて
探そうとする?
勤め先の喫茶店でニノがアメリを確認しても
バラさない。
アメリちゃん、照れすぎ。
な、な、何とニノがアメリのアパートを訪ねて来た。
な、な、なぜメモ❓喋らないの❓
神経質な画家のおっちゃんのアドバイスで、
めでたしめでたし二人は、ハッピーエンド❣️
あっ❣️1/7小人クン、世界一周して無事帰って来た、
と思ってたら、パパさん負けじと行っちゃった。
ずっと前からお互いを知っていた2人
医師の父親の勘違いから、小さい頃から人と関わらない生活を送り、周りの人達や出来事を観察したり、空想の世界を楽しんで生きてきた主人公アメリ。
そんなアメリがある日、駅の証明写真撮影ブースでニノという青年と出会い、恋します。
ニノはポルノショップで働く、こちらも風変わりな青年。ポルノショップで働いているのに、まるで本屋か何かで働いているかのような雰囲気で、とてもピュアな心の青年です。
これまで向き合う人といえば両親だけだったアメリにとってニノへの恋心は、地球に隕石が落ちたくらいのインパクトを与えたはずですが、アメリはニノが自分にとって運命の相手であることを魂でしっかり感じ取ります。
そしてニノの存在を知ったころからアメリは徐々に、自分の世界に閉じこもらずに、外の世界に関わって行こうとし始めます。自分の世界から飛び出さなければ、大好きなニノと出会うことは叶わないのだから、全人生が掛かってます笑
アメリが外の世界に出て人に関わってゆく手法は、
それはそれは独特!周りにいる、元気のない人達を元気づけたり、幸せな気持ちにしたり、時には意地悪な八百屋の店主を懲らしめるために、イタズラを次々と仕掛けてゆくのです。
アメリが仕掛ける数々のイタズラは、アメリが運河で投げる石のように、狙ったどおりの軌道をたどるものもあれば、予想外のドタバタを登場人物間で引き起こしたりします。
アメリの周りの人達の心が、彼女が仕掛けるイタズラで柔らかくほぐれたところで(カチコチ?に意地悪で固まった八百屋の店主も、アメリのお仕置きに懲りて、少年だった頃の心に戻ってたらいいなぁ〜)、、、果たしてアメリとニノはちゃんとお互いに出会えるのか!?
と、あれこれ書いてきたところで。
本件レビューは「ネタバレあり」とさせて頂いているとおり、ここまで書いたらもう結果はバレバレだとは思いますが笑笑、、、ハッピーエンドの映画というのは何度見ても、見る人をハッピーな気持ちにしてくれます。
かくいう私も、なんと、この作品を見るのは20年ぶりくらいです(!)
ちょうど世の中が今日はバレンタインデーでしたので、個人的に思い出深いラブストーリーをDVDで見直して、ほっこりしました。
作中のセリフに、「ふたりはずっと前からお互いを知っていたのよ」というようなセリフがあったかなと思いますが、そういう相手と人生の中で出会える幸せを、この映画はたっぷりと味合わせてくれます。
以前はフランスは、男性も女性も、40歳になっても、50歳になっても恋(アムール)に生きる!というイメージがありましたが、最近も同じなのでしょうか。
実際の状況は分かりませんが、少なくともアメリとニノは、いつまでも寄り添って宇宙を運行する2つの星のように「今会ったように思っても、実はずっと前に出会っていて(前世かも?)、これからも寄り添って生きていく、まさに運命の相手同士」という感じがしました(こういう出会いはあると感じます!)
独特すぎる世界観
オシャレでcuteで、不思議でおかしくて、可愛い。心がなんかほわっと暖かくなる。そんな映画でした。素敵。
いつもと変わらない単純な日々がちょっとしたことで、輝いてくる。オシャレな映画。
本質
前から映画のタイトルを知っていたものの、観たことがなかったので観てみました。
今でもじゅうぶん通用する内容の映画だと思いました。
アメリを含め、登場人物は一般的には変人ばかりかもしれない。
でも排他するべきじゃなく、各々が生きていて世の中成り立ってるというメッセージかなと思いました。
かなり早くから多様性の大切さを訴えていた映画なのかもしれません。
アメリが「世界と繋がれる」ことに気付き、盲目のお爺さんの手を引くシーンは鳥肌でした。
ファンタジーというかスピリチュアルなようで、実は物事の本質なんじゃないかなぁと思いました。
ちょっと面白いのは、アメリが仕掛けた善行は必ずしも善い結果をもたらさないということですね。
父親は人形の写真の意味が結論わからなかったし、新カップルの恋の行方も不穏で、善行の押し付けもよくないということと、善行の受け取り方や、その後はその人次第ということですね。
物語の運び方がとてもうまく終わり方もよかったですが、個人的にはちょっと中盤退屈なところもありました。
昔の体感時間・感性で観れていたらもっと面白く感じたかも?
感想メモ
好きなこと、クリームブリュレのお焦げを潰すこと、豆袋に手を入れること
アメリのお節介なところ、周りくどいところがなんとも愛らしい
人に与えて、与えられて、直接的でなくとも、相手を思いやった真のコミュニケーションが描かれていると思う。
公衆電話のよさ〜
ただ、アメリちゃんは不法侵入
独特の世界観が最高!元気をもらえます!
軽快な音楽とテンポで展開される
独特の世界観が最高です@
ちょっと風変わりな変人のアメリや
ちょっと変な癖を持つ登場人物たちが愛おしい。
仕事で怒られる
パートナーがいない
こんな自分は嫌だ
恋人と喧嘩した
チャンスを逃した
失敗してばかりだ
親を亡くした
なかなかうまくいかない
当人の私たちからしてみれば、
悩み苦しみ迷い辛い場面ですらも、
この映画では、すべてがポジティブに見えてしまう不思議。
これは、もはや魔法!?
意図的に、全ての悲観が取り払われているのだなと、感心せざるを得ませんでした。
最後の最後で余計な一言を言ってしまうリュシアンは
わたしそのものでした。
この映画を見ていると、
「変な自分でもいいんだよ」と、
許し受け入れられる気がします。
夢を見て、内気なまま暮らすのも権利だが、
人間には人生に失敗する権利がある
決して主人公になると思えなかった
世の中に埋もれた多くの変人たちを
見事に主人公に仕上げた素晴らしい作品です。
今までみた映画の中でもかなり上位。
とても元気をもらいました!
ルノアールの絵『舟遊びの人々の昼食』が登場する
題材は、アスペルガー症候群の女の子の初恋の話だと思う。
健気でかわいい。しかし、それだけでは無い。
ルノアールの絵『舟遊びの人々の昼食』が登場するが、その絵の様に、しっかりと映画の中のキャラクターが描かれている。そして、それぞれのキャラクターの結末が、矛盾なくはっきりと描ききっている。アメリは、この絵の中の水を飲みながら、誰かを見つめる少女だと感じた。映画の中の台詞『この子だけ描ききれていない。絵の中心にいるのに、どこかの違う所にいるみたい』アメリは答える『この子だけ違うのよ』絵をよく見るとその少女がアメリに見えてくる。また、みんなの目線も、実は交差はしていないのに気づく。この映画、傑作だ。
初見は、多分2002年の頃でストーリーを忘れる位感動しなかった。
どうしてだろう?
『脳細胞の数が全宇宙の原子の数よりも多い』本当か?
脳細胞も宇宙の原子に含まれる訳だから、違う事はすぐ分かる。しかし、何故そんな事言ったのか?それが気になる。アメリの仕掛けた『罠?』いやいや『矢印?』
ユニークなキャラクターと画面構成
公開当時に見て以来の再見だが、今見ても新鮮で楽しかった。
ストーリーだけをまとめると、ほとんど他の子供と触れ合って過ごしてこなかった主人公が、過保護気味の親から独立して自分の人生を歩み始めるお話。
でも、その描き方がユニーク。冒頭シーンからして、そこから始める?と笑った。
主人公のキャラもとても変わっているがそこを含めての魅力だ。サイコだけど正義漢で、でも自分のことにはとても臆病で、いじらしいのだ。
そして何年たっても思い浮かぶような強い色彩構成はこの映画からだったような気がする。多くのクリエイター達に影響を与えたのが見てとれた。
フランス映画のニューウェーブ
これはフランスニューシネマだ。1970年代以降はフランス映画の活気がなくなってきた(個人的にそう思うのだが)。しかしこの映画によって新しいフランス映画の幕開けというような気がした。
1960年代のフランス映画絶頂期のフランス映画の作風とはだいぶ違うが、新しいタイプのフランス映画っぽい気がした。いわばフランス映画のニューウェーブ、ニューシネマと言ってもいい気がする。
アメリが好きなものを述べるシーンで出たスイーツがあったが、実際に買って見て同じように食べてみた(笑)。
とにかくかわいい逸品
十数年ぶりに鑑賞。
というか、公開当時、家族で観に行きましたわ、渋谷まで。当時15,6歳だった私は、「今この瞬間にパリで絶頂を迎えているカップル」をアメリが(もちろん空想で)カウントしたり、カフェのトイレで中年カップルがいきなり「おっ始めて」しまったりする展開に度胆を抜かれてしまったもんです。若かったナァ、、(笑)
そのあと二十代でたぶん一回観て、今回が三度目か。絵や電気スタンドがしゃべったり、TVの中の人が(いつのまにか)アメリについてしゃべってたり、そういう演出が面白くてかわいくて好き。
同じアパルトマンに住む老画家との関係性も良いよね。「シェイプオブウォーター」(ギレルモ・デル・トロ)をちょっと思い出した。
それにしても作中の人達、家宅侵入や覗き見が多すぎですけどね(笑) イタズラでもサプライズでも、現実ではなかなかできないからこそ、夢があっていいんですよね。
「お前の骨はガラスじゃない。人生にぶつかっても大丈夫だ。」
アメリの内気で中々声をかけられないところの描写が良かった。観ているこっちまでドキドキした。
最後の、おじいさんがアメリに忠告するところは感動した。
また、登場人物たちが活き活きとしていた。
偽悪趣味が鼻につく
背景説明もナレーション仕立てで端折り気味、ストーリーと言うよりエピソードを愉しむ趣向です。微笑ましいお節介やお仕置きは良く思いつたと感心するも登場人物が軽すぎてあきれます。
父親も藪医者なので娘を誤診、学校にも行かせず、長じてもカフェのウィトレス務めをさせて無関心、もう少し娘の将来を考えたらと言いたくなる。
ポスターもわざわざホラーもどきの薄笑い、よりによって恋人がポルノショップの店員で捨てられた証明書写真の収拾が趣味とは意味不明、監督はあえて汚そうと筆を入れ過ぎでしょう。
人生はジュテームといわんばかりフランス人の頭の中はセックスしかないのかと言いたくなるトイレ描写にも下品すぎて引いてしまいます。
良くいえば、フランスの哲学者アランの「人は幸せになる義務がある」ということがテーマにも思えます、感性の違いでしょうか偽悪趣味的な味付けは頂けない、良い題材なのに勿体ない気がしました。
可愛らしい世界
オドレィ・トトゥ主演。
変わり者の両親の元で、幼い頃から他人と関わりを持つことなく育てられた少女アメリ。所々に入るナレーションが面白い。40年前に隠された宝箱を待ち主に返すことで、自らを変えるきっかけを作り出す。
「スピード写真」が重要なファクト。粋な演出のできる女の子だなぁと思った。
なにを見るかで、変わる景色。
10代の頃に観たことがあって
その時はあんまり理解できてなかった。
変わった子だなーとか、結構過激なシーンあるなーとか、そんな印象しかなかった。
改めて観てみて、とても面白かった。
音楽も、可愛い部屋やインテリアも、個性溢れるキャラクターも、独特の世界観も、すごく良かった。
アメリが、スパイスを加えることで
みんなの人生が少し変わるのが面白かった。
なんのキッカケで変わるか分からない。
ちょっとした意識の変化で、人生の見えかたって変わるんだなーと思った。
人生つまんないと嘆いてた人が笑顔になれたり、娘と仲直りできたり、20年描き続けた絵に変化があったり、引きこもってた父親が旅に出たり、恋人が出来たり、
嘘がキッカケでもいい。幸せになろうとする、楽しもうとする意識が大切だなと感じた作品だった。
フランス人的映画
始めは、人付き合いが苦手そうなアメリに自己投影していた。でも、アメリはすごく大胆で、性的な事柄も厭わずに断行してしまうので、私とはかけ離れているとだんだん感じるようになってしまった。器用で、あんなに仕返しとかができるのに、どうして好きになった相手にはあんなに奥手になってしまうのだろう。それにしても、男性と女性が出会うと、フランスではセックスのことばかり考えているのだろうか。少子化にならないのは風土のせいなのね、と勝手に納得してしまった。
どこが魅力か分からない…
よくレンタルショップで面陳で置かれていたりするので、名作なのかと思って借りてみました。しかし、この作品の魅力が全く分からず。神経質な両親に育てられ、妄想の世界に取り込まれてしまった点は理解できます。それでも家を出てカフェで働いているというのに行動が不可解過ぎる。人に優しくしたい、幸せにしたい、という発想は素晴らしい。だからってやっていいことと悪いことの分別はつかないの?特に、人の家に不法侵入して陥れるなんて最低の犯罪行為。酷く利己的なおせっかいばっかりだし。時代で許されていたのかな。加えてカフェの人など登場人物に魅力的な人はほとんどいない…。あんな迷惑なやり方で結ばれるなんて非現実的で本当どこに楽しみを見出せばいいのやら。今まで映画を沢山みてきたけれど、ワースト1ぶっちぎりです。
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