「シャーリーズ・セロン七変化」イーオン・フラックス うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
シャーリーズ・セロン七変化
作品ごとに違うキャラクターを作り上げ、肉体的なアプローチからそれを表現していく女優、シャーリーズ・セロン。ただのブロンド美女から、実在の殺人鬼まで、見事に扮し、抜群の存在感を見せつける圧倒的なパフォーマンスは、他の誰にも似ていない彼女だけの特技でしょう。
中でもこの映画は、フィジカルな要素が強く、原作のあるコミックとはちょっと信じられません。セリフが極端に少なく、説明不足な印象も受けますが、世界観は独特の色合いで、引きこまれます。さほど話題にもならなかったのが残念ですが、数あるスーパーヒーロー映画の中でも、変わり種。ディストピアに生きる強い女性を描いたような題材は、この映画がはしりと言ってもいいんじゃないでしょうか。
2018.5.24
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