「9 lives」美しい人 kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)
9 lives
9人の女性の短編集のようなつくりで、同監督の『愛する人』を先に観ていたのですが、同じ女性視点のテーマでも、こちらの方がより広義で、生や死といったものを根底に人間関係の中で佇む女性達の心の内を描いているように思われました。人の数だけ人生があるように、決して美しく輝く時間だけではなく、実は混沌とした辛く息詰まる思いも抱えて生きている女たちの一コマ一コマが多様に描かれています。
こちら側も集中して観ることによって気持ちが入り込める感じ。最終章9話ではこのお話全体の総括的役割も果たしていて、安堵感も覚え、印象深かったですね。
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