劇場公開日 2003年8月23日

「エンタメ性よりもドラマ性重視のゾンビもの。」28日後... image_taroさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5エンタメ性よりもドラマ性重視のゾンビもの。

2025年6月24日
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ゾンビが全力疾走で追いかけてくるのは確かこの作品からだったと思うが、孤立無援感から始まり、悲壮的な絶望感を経て、希望を感じさせてくれるラストまで、とにかくドラマ性という点で過去の全てのゾンビものを凌駕するような重厚さで観る者を惹きつける。この時まだ無名に等しかったキリアン・マーフィの素晴らしい演技と存在感が物語を引っ張っている。

エンタメ性という点では、フレスナディージョ監督による続編『28週後…』の方に軍配が上がると個人的に思っているが、本作が無ければ次もなかったわけで…このジャンルがそもそも広く受け入れられることが難しいジャンルであることを踏まえつつも、ロメロ監督によるゾンビ映画を現代的にアップデートとしたという意味では、エポックメイキングな作品だったことには違いない。

さて、ボイル監督が返り咲いた三作目の出来栄えはどうだろうか?

image_taro
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