劇場公開日 2006年9月9日

「キャラ描写が浅い」X-MEN:ファイナル・ディシジョン NandSさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 キャラ描写が浅い

2025年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

興奮

斬新

前提として
・『X-メン』『X-MEN2』は視聴済。
・原作と思しきものは未読。
・ブレット・ラトナー監督の他作品は未視聴。

えぇ……キャラの扱いが雑になった……
序盤はめちゃくちゃワクワクしたのに、後半にかけてキャラの扱いが雑になって、終わり方もすんごい雑になった……。

序盤~中盤は良い。
ローグ(フェニックス)の復活、納得できてしまう設定追加、プロフェッサーXの闇の部分、リーチという新しい起爆剤、まさかの死。ワクワクする展開の連続だった。

しかし、リーチが舞台装置にしかなってなかったり、フェニックスとリーチの話が嚙み合ってなかったり、エンジェルの話を広げる必要性に疑問だったり、ミスティークの扱いが雑だったり……

全体的にキャラの描き方に深みが無かった。全部が"記号"に見えた。
ただ、プロフェッサーXとマグニートーの関係性が変わらなかった、むしろ厄介なぐらいの友情を見せてきたのは良かった。今作で好きなポイント。

ローグの話が一番面白かったかな……アイスマンとキティに嫉妬する流れはやや短絡的だったけど、そこから"治療"志願につながるのも面白い。
コロッサス兄ちゃん好き。頼れる優しい兄ちゃんって感じ。ウルヴァリンぶん投げるの好き~!
ウルヴァリンが活躍するためにあっけなく退場するサイクロップス(笑)。『X-MEN(無印)』の時しかロクに活躍してない……。

そういえば、ポスクレシーン的に続編の匂わせがあった。とはいえ、マグニートーの能力復活はさすがに早くない??今作の意味がなくなっちゃう。

色々とツッコミところが多くて残念だった三作目。ここからシリーズが一新されちゃうから余計に残念だった。そんな作品。
旧三部作だと『~2』が一番面白かったな……。

NandS