劇場公開日 2006年9月9日

「ちょうど潮時だったのでは」X-MEN:ファイナル・ディシジョン Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ちょうど潮時だったのでは

2013年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

総合70点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:80点|音楽:70点 )

 やっていることはたいして変わらないのだが、前二作ほどは面白いとは思わなかった。なんでだろうかと考えてみた。
 まず物語が中途半端。ミュータントと人間という対立構図が依然としてあって戦闘まで起きているのに、強大な国家を相手に戦っているという気がしない。そのあとで問題が解決したという気もしないし、人間との関係に政治的な進歩の描き方が単純すぎる。敵は政府なのかそれとも暴走する個人なのかというのもはっきりしない。映像も目新しさがなくなった。金門橋をわざわざ破壊するのも物語上の必然性がないし、こんな映像も作りましたから見てくださいというような強引さを感じる。戦闘はそれなりだが特筆するような今回の独自性はそれほどなかった。
 結局三作品見てしまって同じような展開に飽きがきてしまっているのかもしれないし、それは戦闘に頼りすぎて物語が薄いとか強力な敵役がいないとかなのかもしれない。それでも戦闘は相変わらず派手なので、映像を含めた活劇を観る娯楽としてはそれなり。だけど飽きてしまう前に、ちょうどこの辺で潮時だったのではないだろうか。

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Cape God