「シリーズ1・2で育ててきたキャラクターが大暴れ!」X-MEN:ファイナル・ディシジョン YuuuuuTAさんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズ1・2で育ててきたキャラクターが大暴れ!
突然変異で生まれたミュータントと人間との抗争を描くX-MENシリーズの第3弾。アメコミキャラクターを躍動感たっぷりに描くCGアクションとともに、人種問題という現代が抱える課題に問題提起をする事で物語の奥深さが広がり、ただのSF映画では収まらない面白さを感じます。
一番印象に残ったのはCURE(キュア)という特効薬の存在でした。「どんなミュータントも素の人間にする」。なかなかのチート薬だと思います。最終章の予定だったから、こんなものすごい設定を盛り込んできたのでしょうか?
誰にでも変身できるミスティークでさえ、人間になってしまったのだから、その効果は絶大です。
マグニートーも能力を奪われたんですかね。気になる終わり方をしました。最終章とはいえ含みをもたせた終わらせ方はありがたい。続きがありそうでワクワクします。どういう展開なのか分かりませんが、実際にこの後もシリーズは続いています。今後が楽しみです。
映画の中に「ミュータントは病気か」という描写が出てきました。持って生まれた体を、病気呼ばわりされちゃたまんないだろうなと思った自分は、ミュータント側の思考なのでしょうか。それぞれ特性があるのだから、それを尊重するのは大事だと思います。
社会性がある一方で、映像描写の凄さは今回も衰えていません。監督が途中で変わってしまったらしいが、迫力には何の影響もありません。特に、ゴールデンゲートブリッジを離島にかけるシーンは見事な表現の仕方だったと思います。
炎と氷を操る2人の対決もよかった。お互いパワーアップしてるし、前作よりバトルシーンも多かったから見ごたえがありました。
残念なことを1つ上げるとするならば、主要キャラがいなくなりすぎです。サイクロプス、ジーンが死に、ミスティークやマグニートーは能力をなくしてしまった。それが悲しいです。
次はスピオフ。ウルヴァリン誕生の秘密が明かされます。こちらも楽しみにしたいと思います。