「Don't let it control you. アクションが増えよりエンタメ寄りになったX-menシリーズ第三弾!」X-MEN:ファイナル・ディシジョン アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Don't let it control you. アクションが増えよりエンタメ寄りになったX-menシリーズ第三弾!
前2作を監督したブライアン・シンガーがライバルDCコミックの「スーパーマン・リターンズ」の撮影の為に降板し、変わりに「ラッシュアワー」のブレット・ラトナー監督になっています。フェニックス・フォースとキュアを絡め、多少ゴチャゴチャしていますがアクション的な見せ場の多さはさすがですね☆
ストーリーはジーンがついにフェニックス・フォースに目覚め最強となる展開です。ここへ来てビーストやエンジェルまで強引にだしてしまったので、色々と消化不良になっています。ちなみにアメコミでX-menが始まった時の最初の5人、いわゆる「ファースト・ファイブ」はサイクロップス、ジーン、アイスマン、ビースト、エンジェルです(ウルヴァリンやストームは第2期のメンバー)。きっとビーストとエンジェルはとりあえず出しときたかったに違いない!!エンジェルとか話に殆ど絡んでないですしね。
ブライアン・シンガーが「スーパーマン・リターンズ」に連れて行ったジェームズ・マースデンことサイクロップス(スコット・サマーズ)。序盤であっさり退場します。特別ジェームズ・マースデンは「スーパーマン」の方でも活躍しなかったのに、何故わざわざ付いていった?コミックでは一応リーダーなのに映画ではいつも扱いが悪いサイク・・・いつか本領発揮して欲しいものです。頑張れスットコ!!
ウルヴァリンが投げられて敵に突っ込んでいく「ファストボール・スペシャル」はコミックではお馴染みの技です。ウルヴァリンはコロッサスだけでなく色んな人に投げられてます。こういうコミックの技を再現してあるシーンは嬉しい限りですね。
前作まで若手で戦闘にはからんでこなかったアイスマンやコロッサス、シャドウ・キャットが活躍してくれているのも高評価です。特にキティ役のエレン・ペイジが可愛い。その分アンナ・パキンの劣化が激しい・・・ローグはコミックではメインキャラの一人なのに今回全然活躍してません。もう少しどうにかならなかったものでしょうか?
まぁ、プロフェッサーXも映画版ではロクに活躍しませんが、同じお爺ちゃんキャラであるマグニートは今回大活躍!車飛ばしたり、橋を動かしたり、最強キャラである事を思い出させてくれます。マグニートさんはこうでなきゃ!!っというファンの心理をがっつり掴んでくれます。
尚、フェニックスにバラバラにされたはずのプロフェッサーXは死ぬ直前に自分の意識を他人に移して生き延びています。物語の最初でのプロフェッサーXの講義の時に「生まれてからずっと植物人間だった人に他人の意識を移したらどうなるか」という話が前振りになっています。その時には倫理的にどうこう言ってたのに自分が危ないと迷わずやってしまうプロフェッサーXって・・・。エンドロール後で復活した時に隣にいた女医のモイラさんは後の映画「ファーストジェネレーション」のモイラさんと同じですね。
内容的には薄味になっていますが、存分にアクションを楽しめる今作。意外と評価は真っ二つですが個人的にはとても楽しめました。いかにも近年のハリウッド的CGアクションを楽しみたい時にはおススメです。
再観賞メモ
2020/8/1
追記
観直してて気付いた事。チャールズのお葬式にちゃんとモイラさん参加してた!