「ジャンヌ・モロー扮する小間使いが魅力的」小間使の日記 あま・おとさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャンヌ・モロー扮する小間使いが魅力的
ジャンヌ・モローが小間使いセレスティーヌとして登場。仕える家族3人がそれぞれ心の歪み淀みを抱えていたが、彼女はうまく対応していたようだった。
シャキッと背筋を伸ばしテキパキ歩く姿がカッコよく、少し気が強そうだけれど生き生きした表情が素敵だ。
彼女は、美しいだけでなく、男を上手くあしらう賢さがあり、又時には女であることを利用する柔軟性を持つ。しかも、可愛がっていた少女の為にひと肌脱ぐような気持ちの持ち主だ。
最後は奥様の座にのし上がった。たいしたものだ…。
一方、男たちの方はどれもこれもイマイチばかり。
ジョゼフはこなれた大人で、外に関心が向かっていた。しかし彼もまたおかしいと、賢いセレスティーヌは気付く。政治的思想活動に熱心な男が、実は同時に猟奇的殺人志向の持ち主であり殺人犯であった。ここにピンポイント的に興味を持った。社会を変えたいという欲求、権力欲などと、猟奇的志向の心理がどう結びついているのだろう…。
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