「筋肉・ザ・グレート」コナン・ザ・グレート 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
筋肉・ザ・グレート
アーノルド・シュワルツェネッガー主演でヒロイック・ファンタジー小説を映画化した、「ターミネーター」以前の代表作。
妖術師に親を殺され村を焼かれたコナンは逞しい剣士に成長、仲間と共に復讐の旅に出る。
剣と魔法のファンタジー世界、英雄物語…。
ズバリ好みの題材だが、当時の特撮の限界か低予算故か、今の冒険ファンタジー映画と比べると圧倒的に迫力に欠ける。
技術的な面は仕方ないとしても、盛り上がりに乏しく、ストーリーもお粗末で、ノロノロ展開でテンポもイマイチ。
チープなB級として見れば悪くないが。
なので、一番の見所はやはりシュワちゃん自身と言えよう。
人間離れした筋肉がスッゲェー!
無敵の戦士にぴったり。これはベストなキャスティング。
ただ、演技は…。
剣を持った無表情の佇まいは画になるが、口を開けば一本調子。早速ラジー賞ノミネート。
まだまだ売り出し中だったから。
シュワちゃんの長髪やファンタジーは今となっちゃ珍しいが、こんなにラブシーンが多いのも珍しい。
筋肉男にエロ要素…う〜ん、どうしてもチープなB級活劇を連想してしまう。
ベイジル・ポールドゥリスの音楽は素晴らしい。
いや素晴らしい所か、随分と作品の魅力を助けている。
仇役ジェームズ・アール・ジョーンズの「お前はわしの息子だ」の台詞には、某SF映画を思い出してしまった。
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