「ああ、アナキン、アナキン、どうしてあなたはアナキンなの‼️」スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
ああ、アナキン、アナキン、どうしてあなたはアナキンなの‼️
前作「ファントム・メナス」によって「アメリカン・グラフィティ」と「新たなる希望」の素晴らしい出来栄えが一発屋ならぬ二発屋だったことが露呈してしまったジョージ・ルーカスが、プリクエル第二弾となる今作で挑んだのは無謀にもラブストーリーだった‼️ご存知の通り後のダースベイダーことアナキン・スカイウォーカーと、ルークとレイアの実母たるパドメ・アミダラの年の差恋愛‼️アナキンに扮するヘイデン・クリステンセンの2枚目ぶりと、子役から美しく成長したナタリー・ポートマンはビジュアル的には文句ナシ‼️しかしそんな文句ナシの2人が繰り広げる恋愛模様は恥ずかしくて目も当てられないどころか、怒りすら覚えてくるシロモノだった‼️いかにも大時代的なクサくて甘っちょろいセリフの数々や二人で抱き合って草原を転げ回るようなシーンの数々‼️ルーカス監督はなぜ「帝国の逆襲」とハン・ソロのセリフ「知ってるよ」がファンに愛されているか全くわかってないと思う‼️ファンはこんなものを期待してなかったと思うんですが。でもまぁいいでしょう、これはスター・ウォーズなんだから‼️ラブストーリー以外に目を向けてみると、まずキャラクターに関してはジャンゴ・フェット‼️これはファンサービスというかボバ・フェットがあまりに人気者なので、何とかプリクエルにも出したい‼️しょうがないからクローンという設定にして父親を出そう、色違いの同じスーツで‼️みたいな‼️これも許しましょう、ジャンゴ、カッコいいし、スター・ウォーズなんだから‼️そしてドゥークー伯爵‼️シスの暗黒卿として登場するわけですが、ベイダーともモールとも違う高貴な佇まいで、クリストファー・リーがまさにハマり役‼️これはさすがスター・ウォーズという感じ‼️そして今回、一番可哀想なキャラだったのがアナキンの母親シミ役ペルニラ・アウグスト‼️前作「ファントム・メナス」でせっかくダースベイダーの母親という大役を得たのにあまり印象に残らないどころか、作品は酷評され、今回はアナキンの憎しみや復讐心を増幅させる捨て駒のような扱い‼️ヒドいぞ、スター・ウォーズ‼️次にアクションなんですが、パドメ暗殺犯の追跡と、オビワンとジャンゴの雨中の戦いは、オビワンのカッコ良さが際立つシークエンスですね‼️今回のオビワンは長髪にひげヅラで三部作中一番ワイルドな感じが出てカッコ良かったです‼️そしてクライマックスのジェダイ騎士団の大合戦‼️ドゥークーとジャンゴが率いるドロイド軍との大合戦なのですが、メイス・ウインドウのサミュエル・L・ジャクソンはいいとして、他のジェダイマスターたちがみーんな弱そうに見えるのが難点‼️ジャンゴの連射にアッサリやられたり、ヘタしたらドロイドにもやられてる‼️いくら多勢に無勢とはいえドロイドに殺されたらいけません、ジェダイマスターなんだから‼️結局イチバンおいしいのはジャンゴを瞬殺したメイスだね‼️さすがジェダイマスターNo.2‼️もうちょっとジェダイマスター役の俳優さん達は厳選しないといけませんよね、ジェダイマスターなんだから‼️あとアクションというか剣戟指導も、ジェダイマスターなんだから‼️そして絶体絶命のところへヨーダがクローントルーパーの大群を率いて救出に駆けつけるのですが、あまりにもCG大量投入の戦闘シーンはオリジナル三部作より前の時代とは到底思えない‼️ハイテクすぎだろ‼️もうちょっとバランス考えてください、ルーカス卿‼️でもこのシークエンスでのジェダイがトルーパーを率いているビジュアルは新鮮でした‼️そしてラスト、待ちに待ったヨーダのライトセイバーバトルが‼️凄まじい動きでピョンピョン跳びはね、ドゥークーを圧倒‼️さすがはジェダイ最強の騎士‼️と言いたいところですが、あまりの身の軽さにバトル自体もカルーい印象が・・・歴代最強のジェダイなんだから、何というか「一刀のもとに斬り捨てる」みたいな重みが欲しかった‼️闘技場でのアナキンのセリフ、まだまだ「嫌な予感がする」‼️