劇場公開日 2001年4月14日

「スナイパー同士の緊迫感ある対決が見応えあり!」スターリングラード ノブさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0スナイパー同士の緊迫感ある対決が見応えあり!

2024年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

午前十時の映画祭にて鑑賞。
戦時中の狙撃手の物語に興味を惹かれたので。

スターリングラード攻防戦におけるソ連の狙撃手ヴァシリを主人公にした物語。
演じるのはジュード・ロウ。
監督は「子熊物語」のジャン=ジャック・アノー。

初見でしたが、映画としては非常に面白くドイツ側の狙撃手を名優エド・ハリスが演じておりなかなか見応えがあった。
少年サーシャが捕まり鉄塔から吊るされるシーンは可哀想であったが、これが戦争なのだという怖さが伝わる。(シルエットが大き過ぎないかやや気になったが)
ターニャという女性兵士をめぐるダニロフとヴァシリの恋心も描かれダニロフの嫉妬に狂う姿は哀れでもある。
ターニャも砲弾によって吹き飛ばされ一瞬にして生死の境をさまようほどの重傷を負う。
序盤の激しい戦闘シーンとはうってかわって標的を待ち続け一発で仕留める静かな攻防だが緊迫感が半端ない。
もはや国同士の戦いではなく、狙撃手としての意地に掛けて戦いを挑む二人の姿に痺れました。
ラストシーンは敢えて希望のある形にしたのかなあ。
少し甘い気もしましたが。
あと、いくらナチスドイツが相手とはいえソ連が映画製作に関わっていないのに、よくこういうソ連の狙撃兵を主人公にした映画ができたなあと感心しました。
実際にスターリングラード攻防戦に参戦したソ連の退役軍人からみると不満だったようですが…。

ノブ