「時代は変わった」スターリングラード UNEmiさんの映画レビュー(感想・評価)
時代は変わった
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最近、仕事でよく目にしていた地名だったので、思わず手にとってしまった。
そして、物語中に出てくる地名や、その当時の両軍の動きなども、必要以上に知っているのがちょっと切なかった…。
内容は、ソ連に実在した伝説的スナイパーの話。
「スナイパー」という人種がどういうものなのか、初めて知った気がする。
一発にかけるエネルギーと集中力は想像に絶する。
現代の国同士の戦争ではありえない接近戦。
戦う間もなく、吹き飛ばされていく人たち。
でも、今でも、ミサイルで死ぬ人より、マシンガンで死ぬ人のほうがずっと多いんだもんね。
恐ろしい。
そして、子供や女性まで戦闘に参加していたのに驚いた。
日本も、もし本土に上陸されていたらそうなってたのかも。
準備はしてたわけだしね。
メディアについても、考えてしまった。
一狙撃兵が、プロパガンダのために「伝説の英雄」に仕立て上げられていく。
その生贄になった人物の心の動きもよく出てた。
敵役の凄腕スナイパーにエド・ハリスを持ってきたところは大正解。
最後に2人が顔をあわせるシーンは、ちょっとゾクッとした。
ターニャが生きてたのは……。
なんにしろ、冷戦時代だったらアメリカ資本でソ連軍の映画なんて撮らなかっただろうね。
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