「リアル・エージェント」スパイ・ゲーム odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
リアル・エージェント
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ビル・ゲイツがコロナのステイ・ホームで6回も観たお気に入りの映画との紹介があったので観てみたら、昔、観たのを忘れていた。
スパイものといっても「ほんとのスパイは体より頭を使うのさ」というリアル路線なので地味極まりない、アバンタイトルの寸劇も007なら作戦成功なのだがいきなり失敗の真逆の展開、「スパイの飲み物はマティーニかい?」と聞くブラピに「いや、12年以上のスコッチさ」というレッドフォード、ジェームズ・ボンドを馬鹿にしたジョークだろう。
レッドフォードはCIAのオフィスに居て遥か中国の収容所のブラピを救い出すという知略のプロット、周りは信用ならない同僚ばかりだが世界にいる人脈は凄いし秘書も極めて忠実で有能、この辺がビル・ゲイツさんに受けたのだろう。
アクションシーンは回想としてハイライトのみで色々楽しめるのは奇抜な発想だが反面オフィスシーンが退屈に思えるのが難点だろう、なんだか分からない作戦名を付けたがるのも007への風刺なのか。CIAものは政治色が強く、ヒール役は内部の裏切り者か無能上司というのが相場だが、定年上司と育てた部下の絆の物語にしたのはレッドフォードとブラピありきのあて書きなのだろう。
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