スパイ・ゲームのレビュー・感想・評価
全62件中、1~20件目を表示
タイトルなし(ネタバレ)
あちこちに木製の鳥籠が飾られている。
1:10辺り ミュアーのもとへビショップが尋ねて来る。
ミュアーは太陽光の下で髭剃り中。その洗濯物が干されたベランダが大変良い。床は白黒のタイル、壁には乱暴に修理した跡があり爆撃にでもあったのか一部崩れてもいる。カメラよもっと引いて全容を見せておくれ(アウトドアキッチン?日よけを設えたら読書にも)
ここにも鳥籠がある。カメラよ近づけ、造りと細工を見たいのだ。
1:23辺り ミュアー、ビショップ、アマード(医師)で密談。
多分屋上に作られた東屋?屋根が飛ばないようブロックのような重石が沢山乗せられ、柱のみで壁は無く三面は素通し、一面に簾様の日よけが下げられている。夕景を透かして鳥籠複数のシルエットが浮かぶ。卓上には白と金の着彩が施された耐熱グラス(中の液体は黒っぽかったので、紅茶ではなくコーヒー?)
1:26辺り サラメがベランダに立っている。集合住宅らしく、いくつか見えるベランダには洗濯物が吊るされ植木鉢が置かれている。そしてどのベランダにもカーテンが!雨が少なく日差しがきついからカーテンなんだな…!
日本のベランダは細長いものが多いけれど、この映画に出てくるベランダはコロンと四角い。椅子とテーブルを置いて小部屋扱いにしたら寛げそう。
横には鎧戸とガラス戸の二重の窓があって、こちらも可愛い。
でもこの素敵ベランダと窓は直後に爆発で吹き飛んでしまう…
全体として、もっと壁見せてよとモガモガしちゃう映画だった。
追記:
結局薬物を使用し自然死に見せかけるアメリカによるテロは失敗。しかし地元の義勇グループを起用して“内紛系自爆テロ”の体裁で“テロリスト”を殺せたのだから、米国の関与は表には出ない。現地人は死傷者74名・誰かの所有物であり何家族かの住まいであったのだろうビルは崩壊したが作戦は成功、米工作員はハッピー。
中国でも主舞台のアラブでも現地人ははほぼ背景扱いで、主人公たちが道具として利用すると決めた医師以外は個として描かれない。キャラクターの掘り下げがあるのは主人公ふたりとCIAの面々だけ(エリザベスも“華を添える美女”以上の役割は振られていない)
物語を見せる上で主題がボケないように絞り込むのは当然ではあるのだけれど、その取捨選択の基準にはやはり古さを感じてしまったし、東アジアの住民としては嫌な気持ちにもなる。
ブラピに対張るレッドフォードのカッコよさ
本日8月18日はロバート・レッドフォードの誕生日である。
お祝いで何を観ようか迷ったがBlu-rayを購入して未だ観ていなかった「スパイ・ゲーム」をチョイス。
「スパイ・ゲーム」はブラッド・ピッドとダブル主演、
ブラピはジェニファー・アニストンと婚約結婚時に撮影・公開時期だったか。
いい頃だった。
(僕はブラピとジェニファー・アニストンの結婚している2人がダイスキだった。)
「スパイ・ゲーム」はレッドフォード主演、最後の傑作である。
本作以後は監督作品含めて地味過ぎて、大ファンでもヒイキはしない。
僕は辛口の大ファンである。
この「スパイ・ゲーム」はプラピに対張れるフェイスで勿論カッコ良すぎる。
レッドフォードは心意気もカッコいいのだ。
それがよく分かる作品である。
(勿論ブラッド・ピッドも超絶カッコいい。)
監督トニー・スコットはカットのリズムを心得ている。
(編集に時間、かかっただろうな。)
レッドフォードとブラピの師弟関係のサスペンス。
ブラピを救う為に最後の知恵を絞る、
こんなことをサラリとエレガントにできるのは、やはり
レッドフォードだけである。
僕がジョディ・フォスターやブルック・シールズより
最初に魅了されたのがロバート・レッドフォードである。
僕の映画史に外せない俳優であり監督。
サンダンス映画祭を開催、ハリウッド外の作品にも注目をする、その先駆け的存在。
映画への、その情熱。
ブラビ様&ロバート・レッドフォードさん第2弾
エスケープ・フロム・SU CHOU
ロバート・レッドフォード、ブラッド・ピットの二大スター競演によるスパイサスペンス。
公開当時、実年齢65歳のレッドフォードがベトナム戦争の回想場面に登場するのは無理があったと思う。せめてもう10年あとの紛争を舞台にすべきだったのでは。
最後のどんでん返しは反体制のレッドフォードらしくはあるが、あり得なさ過ぎて実際の紛争を織り込むなどして積み上げた作品の世界観が台無し。
大統領の訪中前に米軍が中国の監獄襲ったら、国際問題どころじゃ済まされないと思う。
一人の人間を救うために大勢が命を掛けて犠牲を払うというプロットはアクション映画の定番だが、個人的には感心しない。
レッドフォードとシャーロット・ランプリングのツーショットは貴重。
別にファンでもないのに、彼女の眼差しに心ざわめくのは、『愛の嵐』(1974)のせい?!
でも、短い出番で次死体というのは、『エンゼル・ハート』(1987)へのオマージュなのかも(やなオマージュだな)。
一匹狼的なビショップがカリフォルニア出身なのに、被ってる帽子がパドレスという小ネタがニクい。
彼が救出しようとしたヒロインが白人でなければ、作品の印象はだいぶ変わったと思う。
作品にアジア人への潜在的な偏見が垣間見えるのが、いちばん残念。
NHKーBSにて初視聴。
ロバートレッドフォードがシワだらけ
CIAで定年を迎えた年寄りのロバート・レッドフォードが人的ネットワークと全知全能を投入しお偉方を手玉に取って、組織を動かすのがカッコ良い
トニー・スコット監督による2001年製作(128分)のアメリカ映画。原題または英題:Spy Game、配給:東宝東和、劇場公開日:2001年12月15日。
定年を迎えたCIAのベテラン工作員・ロバートレッドフォードが、かつての愛弟子ブラッドピットを救うため、人的ネットワークと全知全能を投入しCIA組織のお偉方を手玉に取って、組織を動かすのが実にカッコ良い。長らく一会社員として過ごしてきた人間としては、こういう大きな組織に対峙するスーパー個人像には憧れてしまう。脚本とキャラクター設定が、お見事ということか。
最初の登場でロバート・レッドフォード (1936年生まれ)も歳とったなとの印象は受けたが、定年で退職日設定なのだから当然。そんな彼が段々と頭が切れて凄くデキる奴に見えてきて、俳優としても流石とは思わされた。
一方、ブラッド・ピットの方はスパイなのに正義感が強く女(キャサリン・マコーマック)にも情が入ってしまう若者役で、かなり損な役まわりとは思ってしまった。ただ、二人のスターが並ぶと、共に知性を感じさせるハンサムで、俳優だけにとどまらず製作等も行うなど、映画の設定同様にハリウッド大スターとしての共通性も感じさせられた。キャラがかぶるので、これまで共演を避けてきた!?
監督トニー・スコット、製作ダグラス・ウィック、 マーク・エイブラハム、製作総指揮アーミアン・バーンスタイン、 イアイン・スミス、 トーマス・A・ブリス、 ジェームズ・W・スコッチドープル、原案マイケル・フロスト・ベックナー、脚本マイケル・フロスト・ベックナー デビッド・アラタ、撮影ダニエル・ミンデル、美術ノリス・スペンサー、編集クリスチャン・ワグナー、衣装ルイーズ・フログリー、音楽ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。
出演
ロバート・レッドフォード、ブラッド・ピット、キャサリン・マコーマック、スティーブン・ディレイン、ラリー・ブリッグマン、マリアンヌ・ジャン=バプティスト、マシュー・マーシュ、トッド・ボイス、デビッド・ヘミングス、ジェームズ・オーブリー、ベネディクト・ウォン、ケン・レオン、エイドリアン・パン、ジョーグ・スタドラー、オミッド・ジャリリ、シャーロット・ランプリング。
それぞれの魅力
伝説のCIA諜報員ネイサン・ミュアーをロバート・レッドフォードが、スパイ容疑をかけられ中国で拘束された元部下ビショップをブラッド・ピットが演じる。
ネイサンがビショップをスカウトし、諜報員として育てていくシーンが興味深い。
諜報員、過酷な職業ですね。。
ー 写真のように周囲を記憶に焼き付ける
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕)
レッドフォードの貫禄とT.スコットの演出が光る秀作
引退の日を迎えた老練スパイ(ロバート・レッドフォード)と、彼が育てた部下(ブラッド・ピット)の友情と師弟愛を描いた異色スパイ映画。
レッドフォードの気品と貫禄をベースに、トニースコット風味の軽妙な演出がミックスされ、独特の雰囲気が漂い見どころが多い。ブラピも負けじと頑張っている。回想シーンを除けば2人が会って会話するシーンが一切無いというのが面白い。
引退日のCIA局員、彼を利用しようとする同僚や上司たち。秘書以外に味方の居ないCAIの建物の中で上手く立ち回り、外部の伝手を利用しながら中国で捕まった元部下の救出を企てる、その最終出勤日を描く。
米中情勢にも影響する事件となり、上層部はブラピを見捨てようとするが、それを受け流しつつ騙し合いを重ねて裏で救出を図る。これを日本映画でやると「彼を見捨てるつもりかー!」なんてセリフを書いてしまいそうだが、レッドフォードはそんなんこと言わない。百戦錬磨のスパイは微笑を見せつつ、裏で手を回し続け、自らの◯◯も費やして元部下を救おうとする。
2人の男が信念を貫く姿を描き、2大スターのイメージを上手く利用して、さりげない師弟愛と友情をみせた、おそらくはトニー・スコットの最高傑作。何度も見返すことが出来る映画。
CIAの上層部たちがそれっぽくて良い。
歳を重ねてもロバート・レッドフォードはカッコ良かった!
ロバート・レッドフォードが自身の監督作「リバー・ランズ・スルー・イット」の主演だったブラッド・ピットと共演したトニー・スコット監督のスパイ・アクションものである。あれ、なんで劇場で観てなかったんだ?
2024.10.2NHKBSで観賞(2001年公開、字幕:戸田奈津子)
ベトナム戦争で行動を共にして作戦を遂行し、トム・ビショップ(ブラッド・ピット)のスパイとしての才能を見抜いたネイサン・ミュアー(ロバート・レッドフォード)はCIAにトムを誘いこみ、彼の部下として育てトムは有能なスパイとなる。
様々な作戦を遂行していく中でネイサンの非情さに嫌気が差したトムは移動を願い出てネイサンと袂を分かつ。
ネイサンのCIA最後の勤務日にトムが中国の蘇州刑務所に侵入し逮捕される。
CIA本部は何故中国の盗聴作戦中だったトムが刑務所に侵入したかを分析するために元上司のネイサンも会議に呼び出される。そこでトムを海兵隊から引き抜きCIA工作官として育てたいきさつを話す。
しかし、米中関係を優先するホワイトハウスの意向でCIAはトムは既に死んでいると発表し、トムを見殺しにしてトムは招待不明もスパイとして24時間で処刑される事になる。
ネイサンは、CIA内部で会議に出席しながら、処刑の時間が迫る中、得られた情報からトムの救出作戦を虚偽のCIA長官名の作戦命令書を作成して実行に移させる。残された時間内にトムは救出されるのか。
会議でネイサンが過去を語る形で、トムがどうやってネイサンに育てられ、どんな作戦に従事して来たかを見せる。トニー・スコット監督の演出がシャープだ。今ならドローンで簡単に撮れる映像も2001年では空撮だ。
ネイサンはスパイの心得からトムに教え込みトムがどんどん成長してゆく様を上手く描いている。
レバノンの作戦遂行中にトムの彼女だったエリザベスを中国の捕虜にしたが、彼女を救出するためにトムが蘇州刑務所に侵入したのを知ったネイサンは、救出作戦で彼女もトムと一緒に救出する。救出されたトムはヘリコプターの上で隣のヘリにエリザベスがいるのを確認し、「デイナーアウト」と言う救出作戦名からネイサンの指示だと認識するのである。
CIAが救出作戦の執行に気がついた時、ネイサンは既にCIAを出て自分のポルシェで去って行ったのである。
CIA勤務最後の日で永年勤続でCIA長官直筆サイン入りの感謝状を受け取っていたのを利用して偽の作戦命令書の長官サインを入れたり、退職の日まで秘書を務めていたグラディスとの連携プレーでCIAを翻弄したり、退職後のために蓄えていた投資信託を全て売り払い(彼は無一文になった)作戦遂行に必要な資金を捻出したり、かつての弟子トムの救出に全力を尽くすレッドフォードがカッコ良かった。
静かで激しい卓上での戦い
後半の密室劇はやってること犯罪過ぎるな…
全62件中、1~20件目を表示