「二人が紡いだ奇跡の行方」恋人までの距離(ディスタンス) momogaria-noさんの映画レビュー(感想・評価)
二人が紡いだ奇跡の行方
物語が流れ、自分がそこに存在するかのような瑞々しい臨場感がある。
全てがシンプルで飾り立てない演出や演技でリアルさが際立っている。
列車で出会ったフランス人とアメリカ人の学生二人が意気投合し
急遽予定をかえてウィーンで途中下車し、朝まで町を歩くことに・・・
深いところから日常に至るまで、若さ故の警戒心のなさで二人の話は募っていく。
セリフもリアルな上に、知的で詩的な表現が心に訴えかける。
朝の別れは必ずやってくる。
だから二人の表情も時間と共にうつろっていく。
人生において自分の好きな言葉って増えていくけど
私はそのひとつをこの映画からもらった。
セリーヌ
「神様は自分の心の中に居るのではなく、向き合う人と人との間に存在する」
見たことすら忘れてしまうような映画では決してない。
何年かたって自分の心に、ノックしてくるようなステキな映画です。
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