劇場公開日 1995年9月

「“恋に落ちる”ってこういうこと!予想外の恋に翻弄される若きイーサン・ホークが最高」恋人までの距離(ディスタンス) くちなし(映画.com編集部)さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0“恋に落ちる”ってこういうこと!予想外の恋に翻弄される若きイーサン・ホークが最高

2021年4月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

幸せ

萌える

 リチャード・リンクレイター監督が18年間にわたって描いた名3部作の1作目。列車のなかで意気投合した男女がウィーンで途中下車し、夜が明けるまでの14時間を一緒に過ごす様子を描いた会話劇。登場人物はほぼこのカップルだけの会話劇なので、徐々に距離が縮まっていくふたりの胸の高鳴りがダイレクトに伝わり、“恋に落ちる”瞬間を体感できます。

 イーサン・ホーク演じるアメリカ人青年ジェシーが、ジュリー・デルピー扮するフランス人女性セリーヌに翻弄される姿がとにかく可愛いです。立ち寄ったレコード店で聴いた曲の歌詞がセクシーで目が泳いでしまったり、甘いセリフで口説こうとしたのに「私にキスしたいの?」とド直球に返されてしまったり。大人になりきる前の、“自分より一枚上手な女の子にときめく男の子”なホークは一見の価値ありです。

くちなし(映画.com編集部)