「舞踏会のワンカットが見ごたえ」プライドと偏見 αさんの映画レビュー(感想・評価)
舞踏会のワンカットが見ごたえ
『ブリジット・ジョーンズの日記』も下敷きにしているらしい原作だけに、イギリスのラブコメのひとつの典型ともいうべきか。シリアスな場面もありつつ、笑いあり感動あり。ウィットやペーソスのきいた会話が楽しい。風景は目に贅沢なほど美しいし、衣装も豪華でいうことなし。
舞踏会の場面で、行き交う人々の悲喜交々をワンカットの長回しでみせるところは、さりげないけど圧巻。監督はこれがデビュー作の若手とは思えない実力。
キーラ・ナイトレイは文芸作品向きの顔じゃないかもしれないけど、それが逆に文芸作品のとっつきにくさを払って、現代風な雰囲気を出していていいのではとも思う。総じて満足のいく作品でした。
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