劇場公開日 2006年1月14日

「【18世紀英国を舞台にした、新しき価値観を持つ聡明な女性の身分を超えた恋物語。キーラ・ナイトレイの美貌と、18世紀英国の田舎の風景、意匠、衣装の美しさに魅入られた作品。】」プライドと偏見 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【18世紀英国を舞台にした、新しき価値観を持つ聡明な女性の身分を超えた恋物語。キーラ・ナイトレイの美貌と、18世紀英国の田舎の風景、意匠、衣装の美しさに魅入られた作品。】

2021年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

悲しい

知的

幸せ

―ジェーン・オースティンの原作を読んでから、幾星霜。
 この物語の内容は、本好きであれば殆どの方が知っていると思われるので、割愛。-

<Caution ! 以下、内容に触れています。>

■感想
 1.ダーシー(マシュー・マクファデン)とエリザベス(リジー)(キーラ・ナイトレイ)は似たもの同士なのだろう。プライドが高いが故に、本当の自分の気持ちを素直に表現できないところなど。
 それにしても、最初にキーラ・ナイトレイを観た時には、余りの美しさに驚いたものである。ベネット家一番の美人とされる長姉ジェーンを演じたロザムンド・パイクも勿論、美しいのだが、キーラ・ナイトレイの輝く眼を見た若き私は、一発で、魅了されたモノである。
 勿論、今でもキーラ・ナイトレイと、ロザムンド・パイクは好きな女優さんである・・。

 2.18世紀、英国の田舎の風景の美しさ。ロングショットで、エリザベスを映す数シーン(特に断崖の淵に立つシーンかな・・)は、印象的であるし、英国の田舎の冷涼な風が吹いてくるようだ。
  これは、本を読んだ時には得られない嬉しさであった。

 3.お互いの誤解に気付き、ダーシーとエリザベスの気持ちが、変容していく様。だが、最初の雨中でのダーシーの想いを断るエリザベス。このシーンも哀しいが、美しい。ダーシーの涙雨・・。

 4.ダーシーの叔母キャサリン婦人(ジュディ・デンチ)が夜半、ベネット家に乗り込んでくるシーン。身分違いを強調し、エリザベスを高慢な態度と言葉で侮蔑するキャサリン婦人。
 だが、エリザベスが、身分の高いキャサリン婦人に臆する事無く、自分の考えを述べる姿。

<朝霧の靄の中、叔母の無礼を詫びに”普段着”で、エリザベスの元に歩み寄るダーシーの姿。エリザベスとダーシーが、初めて本音で交わす愛溢れる言葉。
 気品溢れる、素晴らしく美しい恋物語である。>

<2006年1月 劇場にて鑑賞>

<2021年1月 別媒体にて再鑑賞>

■蛇足
 ・今作から10年後「高慢と偏見とゾンビ」が公開された。
  恐る恐る観に行ったら、面白かった・・。
  何より、リリー・ジェームズと言う素晴らしき女優と出会えた事が、僥倖であった。

NOBU
ジョニーデブさんのコメント
2021年7月27日

レビューを読ませていただきました。「高慢と偏見とゾンビ」を見たくなりました(笑)。

ジョニーデブ