下宿人(1926)のレビュー・感想・評価
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ヒッチコックファンなら彼の作品の原点を知る為に観て置かないとならない作品だ
ヒッチコック28歳
彼もそんな駆け出しの若手監督の時代があったのかと思うと不思議な感じにとらわれる
しかしこの無声映画を観れば紛れもないヒッチコック作品だと分かる
既にヒッチコックなのだ
ヒロインはブロンド美女
彼女の彼氏は連続殺人犯に間違われ、真犯人は別にいる
連続殺人はブロンドの女性に執着している異常性格者として疑われるのだ
スリルとサスペンス、ユーモアとウイットが手際よく盛り込まれてあり、手錠が重要な小道具として使われる
クライマックスには大群衆の暴走シーンもある
さらにはカメオ主演まであるのだ
(若すぎてヒントを貰らってもわかりづらい)
そしてもちろん無声映画だから台詞は文字画面を挟むしかない訳だが、最小限に抑えて画面で観て分かる事なら会話シーンであってもお構い無しにお話は進行する
これがトーキーになり、戦後のカラー作品になっても説明的台詞を排除し、ときに会話の音声はカットしてお話を進めるスタイルの元になっていることもハッキリと分かる
ヒッチコックファンなら彼の作品の原点を知る為に観て置かないとならない作品だ
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起承転結は割りと分かりやすい
・下宿に止まりに来た美青年が、近所で起こってる金髪の女性ばかりを狙う通称「復讐鬼」ではないかと疑う
・しだいに下宿の娘のデイジーと恋に落ちる
・結局は別の真犯人が捕まるが、疑われた男は袋叩きにあってしまう
・無声映画で映像とは特に関連のないクラシックが鳴っているの違和感
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