NANAのレビュー・感想・評価
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【”ええっ!中島美嘉さんって、映画に出演していたの?しかもW主役で。”新幹線で偶然出会ったナナと奈々の物語。劇中の楽曲の良さとロック演奏シーンの格好良さは当たり前だが、見事である作品。】
■東京にいる彼氏章司(平岡祐太)の下に向かう小松奈々(宮崎あおい)と、東京での成功を目指すパンクバンド”BLACK STONES”のボーカリスト・大崎ナナ(中島美嘉)は、新幹線の中で偶然隣り合わせる。
引っ越し先を探していたふたりは7階建てのエレベーターの無い707号室で再会を果たし、一緒に住むことになる。
夢を歌うナナと夢に恋する奈々の共同生活はそして始まった。
◆感想<Caution! 全然内容に触れていません!>
・”BLACK STONES”の曲が、とても格好良い。何だ知らないのか!と言われそうだが、私は洋楽派であり、邦楽ロックはエレファントカシマシしか聞かないので、初めて聞いたのである。だが、流石に中島美嘉さんのお名前は、知っている。
・更に彼らの対抗バンドで、且つナナの元カレ本城蓮(松田龍平)が、リードギターを担当する”TRAPNEST"のボーカルは伊藤由奈さん(伊藤クリスティーン)である。格好良い筈である。
・序でに言えば、両バンドのメンバーを演じた役者陣が凄い。成宮寛貴、
松山ケンイチ、丸山智己、玉山鉄二、松田龍平である。
今作のキャスティングを担当された方は、慧眼である。
<宮﨑あおいさんが、天然の可愛い女の子を演じていたのも、良かったな。この頃は、少女漫画の実写化映画って観なかったんだよねえ。マア、登山とか、子供が生まれたばかりで映画も余りみていなかったけれどね。
この頃の、映画を少しづつでも観て行こうと思ったよ。じゃあね。>
「ナナ」を思い出すキーワードは「ハチ」
映画「NANA」(監督・大谷健太郎)から。
偶然、冬の新幹線の中で隣りに座った
中島美嘉さん演ずる「大崎ナナ」と
宮崎あおいさん演ずる「小松奈々」が主役の日本映画である。
二人とも「なな」では話がややこしくなるな、と思っていたら、
「大崎ナナ」は「小松奈々」のことを
「あんたって、なんつ~か、犬っぽい。妙になつっこくて、
従順なんだけど、すげぇ世話がかかるっていうか」と性格を表現し、
「忠犬ハチ公」の「ハチ」とあだ名をつけ、区別していた。
逆に「小松奈々」は「大崎ナナ」のことを
「さまよう野良猫みたいで、誇り高く自由だけど、
癒えない傷を負っていたよね」と相手の性格をうまく表現する。
「犬」と「猫」を組み合わせたりするところなんか、
原作の矢沢あいさんって、なかなかやるなぁ、と感心していた。
しかし、もっと驚いたことは、音として考えると
「ナナ」は「7」、「ハチ」は「8」でも通じるわけで、
彼女の「言葉遊び」が浮かび上がってきて面白かった。
「ナナ」の映画を思い出すキーワードが「ハチ」。
(「7」を思い出すのは「8」という数字。)
これには参った、としか言いようがない。巧すぎる・・。
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