「いろんなことを引きずってる男達」ミスティック・リバー talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
いろんなことを引きずってる男達
ショーン・ペンを(自分一人で勝手に)辿る旅の第一部のラストとして「ミスティック・リバー」を見た。今まで見たペン映画で一番かっこいいペンだった。
イーストウッド監督でフィッシュバーンが居るから大丈夫~と軽い気持ちで見ていたら、重い映画で、いい意味ではあるが裏切られた。何気なく挟まれるシーンや人物が観客と登場人物の思考を惑わせ誘導する。後半の映像の切り替えが見事だった。
小さい時から互いを知っている小さな町、小さい範囲の世界。友達の妻は自分の今の妻のいとこだし、娘のボーイフレンドの父親のことを町中のワルはみんな知っている。真実味のある「まさか」が多く、最後まで目が離せなかった。あの大きな河は少年達の苦しみと絶望、父親の悲しみ、大人になれない男たちのトラウマと憎しみを飲み込んで水をたっぷりと湛えている。女は自分の思いと信念こそを真実とする。全能の存在はあるのか、人間に寄り添ってくれているのか?
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  りかさんのコメント
 2025年11月2日
 共感ありがとうございます♪
3,4回観ています。タイトルだけだと忘れていて。仲良し三人組ですが、やはりショー•ベンの存在で上手くいかなくて。見応えありますが、結末とか辛いですね🥵

