劇場公開日 2004年1月10日

「アメリカにも『親の因果が子に報い』ということわざがあるのだろうか。イーストウッドは俳優としては如何にもアメリカ的なのに監督作品は非アメリカ的なものが多いのは興味深い。」ミスティック・リバー もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アメリカにも『親の因果が子に報い』ということわざがあるのだろうか。イーストウッドは俳優としては如何にもアメリカ的なのに監督作品は非アメリカ的なものが多いのは興味深い。

2022年1月18日
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鑑賞方法:VOD

①closed circle 内での愛憎劇・悲劇という点ではギリシャ神話を思わせるところはあるが、ミステリーということもあり私はどちらかというと横溝正史作品を思い浮かべてしまった。②イーストウッドの冷徹で抑えた演出は題材に良く合っている。この段階では物凄く上手いとは言えないまでも。③ショーン・ペンはある意味タイプキャストであり如何にもアカデミー賞好みの演技と言える。この映画で内面演技が最も難しい役はデイヴとシレスト。シレストにマーシャル・ゲイ・ハーディンを配したのは当然とも言える。演技陣で上手さが際立っているから。ティム・ロビンスもこの話の中で最も悲劇的な人物(勿論、殺されたケィティは別として)であるデイヴの造型に成功している。

もーさん