「素晴らしく救いなく」ミスティック・リバー 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしく救いなく
10年前に観たはずなのに初見のように楽しめた。
ショーン・ペンの町のボスの大物感と足を洗ったと言いながら裏の世界に生きてる雰囲気と娘を失った喪失感と弱さの演技が素晴らしく、ティムロビンスの心にトラウマを抱え上手く生きられない感じが見てるだけで伝わって来て初めから辛かった。
ミステリーとしてもケビンベーコンの視点で順を追って答えに辿り着いて行くので分かりやすく引き込まれた。
何と言ってもクライマックスの演出がたまらない。
もう戻る事は出来ない追い詰められた雰囲気は胃がキリキリする思いだった。
過去からは逃れられないという事なのだろうか、人生の不条理さと罪を背負って生きて行く辛さは見終わっても胸が重くなる。
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