「人生とはゲームのようなもの」ゲーム shinさんの映画レビュー(感想・評価)
人生とはゲームのようなもの
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初見の感想は、「ぜーんぶなんちゃってーで済ませた夢落ち?」「壮大なドッキリかよ」と、結末のしてやられた感の感想しかなかったのですが、複数回観た今回の感想は、我々の人生もゲームそのものなんだよね、と感じました。
「神は乗り越えられない試練は与えない」なんて逆境に陥ったときに聞いたことがあると思います。
この映画の主人公ニコラスは大富豪でお金があれば何でも得られる環境にいます。そんな彼が、レストランで物乞い同然のヒッチハイカーになったとき、どんな心境だったでしょう。大富豪だった自分がまさか無一文同然になるとは夢にも思わなかったでしょう。しかし、人間追い詰められたら何でも出来てしまう。生きるために、まさに「死ぬ気になれば何でも出来る」を実証したようなシーンでした。
おそらく入会前の心理テストやら何やらで、この人の知力体力性格ならここまでやっても大丈夫、このくらいならこの人は何とかするだろう、この人はこういう状況になったらこういう行動を取るだろう、と判断されてそれぞれの人に合ったゲーム内容に変わるのでしょう。
つまり、乗り越えられない試練は与えられていないのだとすれば、我々の人生において逆境に陥ったとき、「そうだ、これはゲームの一部なんだ」、そう思えば(もちろん思うだけじゃダメで乗り越える努力をしないといけないのですが)乗り越えられるんじゃないかな、と。一人ひとり違う人生(それぞれの人に合ったゲーム内容)の中で訪れる出会い、逆境、試練は全て貴方自身にしか経験できないものなのです、それをどう受け止めてどう活かすかも貴方次第なんです、というメッセージを今回の鑑賞から感じました。
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