ロード・オブ・ウォーのレビュー・感想・評価
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骨のある作品だが、食傷気味
重い題材で骨のある作品。
ニコラスケージの淡々とした演技は、役に合っておりキャスティングはぴか一。
しかし、アクが強すぎて食傷気味。
「楽しめなかった」
【”例え合法でも間違っている!”今作は、世界各地で戦争を起こしている真なる要因を見事に喝破した作品である。】
■ユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)はある日、ロシアンギャングの銃撃戦を目撃し、武器売買をビジネスにしようと思い付く。
商才を発揮し、ソ連崩壊という運も味方に付けた彼は、違法な武器売買を追うインターポールの捜査官バレンタイン(イーサン・ホーク)の目を掻い潜り、紛争が続くアフリカへ市場を展開していく。
◆感想
・申し訳ないが、私にとってのニコラス・ケイジは過去の名声に縋っている俳優だと思っていたが、今作の様な社会派映画で堂々と主演を演じている姿を見ると、”参りました・・、”と思ってしまう。
・超絶美人な女性(エヴァ・フォンテーン)と結婚したいがために、武器商人への道を選んだユーリー・オルロフ。だが、結果的には弟(ジャレッド・レト)を薬中にしてしまい、挙句の果ては戦地で弟の命を失ってしまう。
・インターポールの捜査官バレンティンを演じたイーサンホークも、引き締まった身体で存在感を示している。
<エンドロールで流れる言葉が強烈である。
”最大の武器輸出国は、米・英・中・仏・露であり、各国は常任理事国である。”と言うコメントは非常に重い。>
隠れた名作と呼ぶにふさわしい
まずはやはり実話を基にしているところが高評価。そしてニコラスケイジの安定の演技力。
ストーリーは主人公が、武器商人の才能に目覚めて、ビジネスで成り上がる話ですが、
ダメダメな弟への愛情や、恋愛も重なり、重厚感のある内容となってます。
アメリカとロシアの冷戦がメインの時系列ですので、背景を抑えて見て頂ければ世界の縮図が見えるかと。
実在する話を基にした切り込んだ作品といえる。 世界に武器を供給して...
実在する話を基にした切り込んだ作品といえる。
世界に武器を供給しているのは常任理事国5か国という現状。
たとえ全てを失ってもなくならない。正しくないことが正当化されてしまう。
物語は淡々と展開していくが、世界の矛盾を考えさせられる映画でした。
何なんだ、やるせ無い
一発の銃弾の誕生から、発射されて人を殺すまでをポップなノリで描いたオープニング。
映画だから、と軽いノリで観てしまうこちら側。
自分の商売が殺人に直結していたとしても、実行してなければ何も感じないもんだな。
いや、感じるな、自分は。
でも、最初だけなのかな、
麻痺しちゃうんだろうな。
争いがある事で世界の秩序が保たれているのか、何なのか、
火種に燃料投下して商売している大元が、火消し役だなんてね。
何なんだ、やるせ無い。
あっち側こっち側
「ブラッド・ダイヤモンド」あたりと合わせて観ると良い感じ。
あっちサイドとこっちサイドみたいな。
公開当時は大学生で、なんでかチケットをもらって
場末の映画館でこの作品を見た思い出。
単位が足りないことに後ろめたさを感じつつ、
ほぼ貸し切りみたいな状態で嬉しかったことだけ覚えてた。
作品としてはやっぱり後半の畳み掛けが秀逸なので、
これから見るよって人にはどうか前半を我慢して欲しいな。
告発のその先も見たかった
最初の1時間くらいは、「何のためにこの映画を撮ったんだろうか・・・」ってくらい救いようがなく、その意図もわからず、見てるのが辛くて、珍しく途中でやめようかと思ったくらい。
でも、法の穴をすり抜けるやり方に半ば感心しながら見ているうちに、最後の最後でわかった。制作者の意図が。
アメリカで、この映画を作るのはとても勇気がいることだったと思う。
「平和になると大損害」な人がいる限り、そして、その人たちが力を持っている限り、この世の中に平和が訪れることはないだろうと、絶望的な気分になった。
この映画は、事実を告発するものとしては良かったかもしれないけど、告発で終わってるところがちょっと残念。
「ランボーが使ってた銃をくれ!」「1、2、3・・・どれ?」「1しか観てない」「じゃ、M60だ。ほれ」
僕は弾丸。真鍮板から生まれたんだよ。検査を受けて、箱に詰められ、遥かな異国の地アフリカに渡って来ちゃった。今まさに銃に込められ撃たれたたんだ。あっ、ぶつかる!人間の頭にぶつかっちゃう~~といった具合にオープニング映像がはじまった。
武器商人ユーリー・オルロフの独白でこの映画の凄さ、世界の戦争の裏舞台を思い知らされる。いつもならニコラス・ケイジのハゲ具合ばかりに注目してしまうのですが、途中からチェックするのをすっかり忘れてしまうほど没頭してしまった。生い立ちから武器商人の道を選ぶまでの告白や、各地を飛び回ったときに見つける運命の女性。生々しい戦争の映像がなければ、純粋な一人のビジネスマンのサクセスストーリーとして映る内容なのです。そのビジネスの才能が発揮されるのはソ連崩壊・冷戦終結の時点。商売の才能がなければ、米ソ対立の崩壊によって商売が出来なくなるところをこの男は見事に乗りきり、逆にはずみをつけてしまう。
もちろん、この映画はアメリカの大国主義と戦争が大好きな世界の風刺と告発がメインテーマ。笑えるシーンやガンオタクも唸ってしまうシーンを織り交ぜながら、スリリングな展開で戦慄を感じさせる。また、倉庫の中の銃は偽物を使うよりも本物を使ったほうが安く上がるといった驚愕の事実や、アメリカ資本が投入されていないという事実からもリアル感を盛りたてている。
他の役者では、インターポールの銭形(イーサン・ホーク)とのやりとりが面白いし、弟ジャレッド・レトーがもいい味を出していた。また、同じLORDでも長期間指輪の持ち主であったビルボ・バギンズ(イアン・ホルム)が、この映画では主人公ユーリーが教えを乞おうとした一時のLORDであったことも面白い。弟がコカイン中毒になってしまうときに、エリック・クラプトンの「コカイン」が流れてきたときには笑ってしまったぞ!
【2005年12月映画館にて】
知名度低いが面白い!
テンポの良さが際立つ作品!
オープニングの銃弾製造から兵器として使用されるまで、本編の武器商人が成り上がってから破滅までの語り口、そして途中の度肝抜かれた輸送機着陸からの24時間剥ぎ取り早送り!
全編テンポ良くトリッキーな映像が
続き、狂った登場人物との緊張感にヒリヒリしっぱなしで、最後まで全く飽きません!
知名度低くてあまり語られないのが残念な作品、面白いのに!!
ニコラス・ケイジ(硬派 ver.)
面白かった。アンドリュー・ニコル監督のメッセージ性のある作品。
事実を基にした話というのは知っていたが、語り口が実に見事!武器商人自らが述べるその内情。硬派に決めたニコラス・ケイジがとても良い。
主人公の遍歴と東西冷戦構造・ソ連崩壊が重なるような展開。テンポが良く、武器がどのように流通して兵の手に渡るのかも理解しやすい。これは脚本が素晴らしいですね。
そして様々な事を考えさせられるラスト。兵器とは平和とは。この世界はいったい誰が悪なのか・・・。
ビシッと筋が通ってるところが見応えある一本でした。
戦争ビジネス、ビジネス戦争! 武器ディーラー、暗躍、ケイジ! これ...
戦争ビジネス、ビジネス戦争!
武器ディーラー、暗躍、ケイジ!
これはロードオブウォーじゃない、ウォーオブロードだ
凄まじい…
清濁併せ呑む、と言う言葉を何気なく使って来たけど、こんな物語やボーダーラインの様な映画を観ると、現実の清濁併せ呑む世界の状況がそら恐ろしい…。本当じゃなければ良いけど…。でも、今もシリアなどの報道をみるとひょっとして…。
社会派なのに重くはない
映画の雰囲気としては、キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンとサンキュー・スモーキングを混ぜたような印象で全体的にオブラートに包んだメッセージの込め方を感じたのですが、いくつかショッキングなシーンも出てきて人によってはきついなーと感じるかもしれません。
あとは想像力の問題で、ホテル・ルワンダの陰にはこういう悪党がいたんだろうなぁとか考え出すと色々思うところはありますが、エンタメ作品として楽しめるように作ってると思います。
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