キング・アーサー(2004)のレビュー・感想・評価
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思ってたのと違う
でもアーサー王物語とは別物と考えれば面白かった。なかなか盛り上がりに欠けるけど、ラストの戦いに向けてあたりから一気に盛り上がる。ちょい役だけど、トリスタンがずば抜けてカッコいい。男の色気と言いますか。さすがマッツ・ミケルセン。最後、鷹(鷲?)がトリスタンの頭上に戻ってきた時は涙腺緩んだ。
最後いつの間にか青の部族と仲間になってて、その点「え、いつの間に?」って混乱したけど、まぁあの女の人が間に入ったと想像しろってことかな。さすがにその部分はしょりすぎと思ったけど、わかるからいいのか。そしてマーリンの影が薄すぎた。リアルに作るためには、大魔法使いという存在は使いにくかったのかな。
伝説の王だから頑張って盛り上げないといけないという意識
総合65点 ( ストーリー:55点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:85点|音楽:80点 )
伝説の王の物語の一つの解釈を基にして作られた娯楽歴史大作。美術と衣装も風景もいいし、大量の動員も相まって映像は迫力十分。最後の決戦の場面は戦術も取り入れられて描かれていたし、個々の戦いも悪くなかった。
だが全体としては伝説をかっこよく美しく描くという基本路線が白々しく感じる部分が多々あり。その典型は氷の上で8人で200人を迎え撃つ場面で、敵の弓矢攻撃はさっぱり当たらないのに味方の矢は敵をばったばったとなぎ倒し、やっぱり氷は割れて敵を飲み込む。決戦の前ではアーサー王は一人残り円卓の騎士たちは撤退するけれど、それもその後に騎士たちはどうなるのかわかるやすいし、木に上って観戦予定の裏切り者は戦いの前に弓の一撃で倒されるし、このあたりの演出はわざとらしすぎる。やっぱり伝説の王だから盛り上げないといけないんだろうねということを観ていて節々で意識させられた。
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