「アーサー王伝説ではない」キング・アーサー(2004) れおさんの映画レビュー(感想・評価)
アーサー王伝説ではない
伝説の元になった実在の人物の仮説を元に大胆に描いた話というちょっとややこしい概要。ストーリー自体は王道で適度にもちゃもちゃしてます。
3世紀くらいが舞台なので、みんな大体、めっちゃ蛮族。めっちゃ私利私欲。めっちゃ狂信者。全身甲冑もまだ無い。泥臭え〜。こんなローマ帝国時代の混沌とした世の中で、人は皆平等で自由に生きることが出来て、例え戦争に勝っても敗者の尊厳を悪戯に踏みにじらないとかそういう高潔な精神を持った人はアーサー王くらいしかいないよ!という感じはマニアックなまでに描いている。正直円卓の騎士の他面子が魅力的なので、アーサー王自身はそういう理想の騎士が鎧着て歩いているって装置的な感じでキャラクターとしての感情移入はほどほど。マッツのトリスタンが美味しすぎる…。キーラも美しい。アマゾネス〜!終盤の戦闘の騎馬隊の有用性をフルに生かしたヒットアンドアウェイは楽しかった!メイキングを見ていると古典的なサクソン戦術を盛り込んでいるようで矢張りマニアック。
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