「「羊たちの沈黙」の素晴らしさが焙り出されます。」刑事グラハム 凍りついた欲望 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
「羊たちの沈黙」の素晴らしさが焙り出されます。
FBI分析官が、精神を深い闇に取り込まれそうになりながらも、連続殺人犯を追う物語。
ハリウッドの重要なキャラクター「レクター博士」が、最初に登場する映画のようです。
しかし、フューチャーされる前の映画ということもあり、彼の存在感は抑え目です。
また、映画全体の評価としてもやや低めです。
何より、ジャンルはサイコサスペンスなのに、精神の闇への踏み込みが甘く中途半端な印象です。
また、中盤に犯人の人間性を映してしまった為、逆に犯人の「不気味さ」や、犯人に対する「恐怖」が薄らいでしまいました。
そして、ラストもアクション映画の展開になり、戸惑いを感じます。
原作を知らないので一概には言えないのでしょうが、結果的に、「羊たちの沈黙」を撮った、ジョナサン・デミの偉大さを感じさせてしまった作品でした。
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