ヘルボーイ(2004) : インタビュー
「クリスティーナの好きなこと」「おとこのキモチ♂」など、ラブコメでの活躍が目立っていたセルマ・ブレア。その彼女が新作「ヘルボーイ」では、イメージを一新しアメコミのヒロインを熱演。新境地を切り開いた彼女の心境は?(聞き手:編集部)
セルマ・ブレア インタビュー
「毎日、スタジオに行くのが楽しくて仕方なかったわ」
――「ヘルボーイ」とても楽しかったです。
「サンキュー。私もとっても楽しかったわ」
――手から炎を出したりする役なので、リズ・シャーマン役は演じていてとても楽しかったのではないですか?
「毎日毎日、スタジオに行くのが楽しくて仕方なかったわ。とにかく、ギレルモ(・デル・トロ監督)が素晴らしい人で、本当に撮影をエンジョイしたわ。普段の生活では有り得ないファンタジーの世界を体感することは素晴らしいことよ」
――監督のギレルモ・デルトロとの仕事はいかがでしたか?
「彼には何度もキスしたわ。本当に彼のことが大好きです。以前から彼の作品を見ていたので、好きだったのですが、実際に一緒に仕事をして、さらに好きになり、敬意を抱くようになりました。とにかく情熱的なのよね」
――デル・トロ監督の作品で特に好きなものは?
「うーん、『デビルズ・バックボーン』が素晴らしいと思うわ。単なるホラー映画ではなく、ホラー映画の持つ美しさというものを追求しているんじゃないかしら?」
――この作品に出演して、ヘルボーイに自己投影する少年達のアイドルになってしまったのではないかと思うのですが。
「本当にありがたく思うわ。こういうユーモアがあって、楽しい作品を多くの子供たちに見てもらうことほど、嬉しいことはないわ。でもその分、大きな責任を感じるのも確かよね。(その何と言うか)孤独だったり、取り残されている子供たちに少なからず希望を与えなければいけないのですから。でもそういう子達のアイコン、アイドルになることはある意味幸せよ」
――次の作品はジョン・ウォーターズの「A Dirty Shame」ですが。
「この『ヘルボーイ』の次に撮影したので、9月24日に全米公開になるんだけど、ギレルモの作品とは正反対の楽しさがあったわ。私は劇中、ボルチモアの巨乳の踊り子を演じたんだけど、このメークが大変で、撮影の時は毎日4時間メークに時間をかけたの。『ヘルボーイ』の撮影の時は、ロン(・パールマン)に『毎日5時間もメークで大変ねえ』なんて冷やかしていたから、罰が当たったんだわ(笑)。作品は正にジョン・ウォーターズ印という映画なので、絶対見てね!」
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